うなぎパイの春華堂が「朝のお菓子 すっぽんパイ」発売! 大先輩の「朝のお菓子 すっぽんの郷」とは何が違う?
「夜のお菓子 うなぎパイ」で知られる春華堂(静岡県浜松市)が今度は「すっぽんパイ」を開発し、2017年4月20日に「朝のお菓子」として売り出した。
同社のプレス発表によると、すっぽんのお菓子はこれまでに何度も考案、販売されたが、「うなぎパイ」の影響力には及ばず、次々と生産を終了した。今も販売中なのは、詰め合わせに入っている「すっぽんの郷」のみだった。
「すっぽんの郷」と「すっぽんパイ」は、どちらも「朝のお菓子」と位置付けられているのだが、どこがどう違うのか。Jタウンネット記者は、同社の担当者に話を聞いてみた。
「すっぽんパイ」の開発は3年前から
春華堂のプレス発表によると、「うなぎパイ」発売は1961年で、同社の2代目社長・山崎幸一氏が「浜松ならではのお菓子を」と考えたのがきっかけだった。浜名湖では一方、すっぽんの養殖も盛ん。同社はすっぽんの菓子作りにも尽力し、何度も考案、販売を繰り返す。1983年、朝のお菓子として「すっぽんの郷」を発売した。
だが「すっぽんの郷」の売り上げは「うなぎパイ」と比べ、伸び悩んだ。単品での発売が打ち止めされ、詰め合わせ「お菓子のフルタイム」(朝のお菓子「すっぽんの郷」、昼のお菓子「しらすパイ」、夜のお菓子「うなぎパイ」、真夜中のお菓子「うなぎパイV.S.O.P.」)で残るのみに。
そんな中で、同社は創業130周年の今年、再びすっぽんの菓子「すっぽんパイ」を生み出した。洋菓子職人や「うなぎパイ」職人らが、3年前から開発に励んでいたという。
「すっぽんパイ」
プレス発表によると、「すっぽんパイ」はパイ生地のお菓子で、すっぽん出汁や焼津のかつお節、駿河のサクラエビ、隠し味にグリュイエールチーズと米粉が含まれている。同社担当者によると、すっぽんが前面に押し出された風味をしているという。
「すっぽんの郷」
一方「すっぽんの郷」は、「すっぽんパイ」ほどすっぽんの主張が強くないという。こちらはサブレにパイを巻いた菓子で、主にクッキーの味わいを楽しめるそうだ。