30日、札幌ドームで行われたプロ野球公式戦・東北楽天ゴールデンイーグルス対北海道日本ハムファイターズの一戦は、新加入の今江年晶や岸孝之の活躍により楽天が2-1で勝利。パ・リーグ首位を守り、4月を終えた。

すると、TBS「S1」では、野球解説者・野村克也氏が同一戦を解説。楽天の「2番・ペゲーロ」に苦言を呈すも、チームの好調は今後も続く見通しを示した。

楽天快進撃の一因には、ホームラン7本で21打点、「恐怖の2番」と言われるペゲーロの存在がある。それでも野村氏は「2番にペゲーロっていうのは邪道」とキッパリ。

4回、1番・茂木栄五郎がヒットで出塁すると、打順は2番・ペゲーロに。「普通に考えればバント」という野村氏だが、ペゲーロは豪快にスイング。これを見るや、「意味がわからない。梨田監督に聞いてみたい」とボヤきつつ、ペゲーロが三振に倒れると「(2番の役割は)繋ぎだよ。3番、4番、5番が主役じゃん。そこへ何とか繋ぐ。昔から2番は繋ぎ役」と改めて主張した。

7回裏、今度は日本ハムが3塁、1塁のチャンスを作ると、打席にはここまで2三振の大田泰示。「これは楽天としては助かるね。ここでピンチヒッターいないのかな」と言いたい放題の野村氏だが、大田が岸のカーブを喰らい付くようにライト前へ運ぶと、「うまく打ったね、こりゃ。しょうがないわ。よく拾ったよ、本当に」と称え、その最後には「あっぱれだ」と言い足した。

それでも試合はエラーによる決勝点で楽天の勝利。楽天の好調を「続く」とした野村氏は、「岸の加入は大きいよね。困った時の原点」などと、アウトローを始めとした岸のコントロールを絶賛すると、「岸の存在が大きい」と繰り返した。