16日、山本幸三・地方創生担当大臣は、外国人旅行者への文化財の観光案内が不十分だという説明のなかで、「いちばんのがんは学芸員という人たちだ。この連中を一掃しなければならない」などと発言した。これに、学芸員の間では批判や反発の声があがっている。NHKニュースが報じた。

 日本博物館協会の専務理事は「ショッキングなコメントだった。全国の博物館関係者からも正しい理解の上に立った発言ではないという多くの声が寄せられた」と話した。さらに「学芸員は繊細な文化財を保存して後世に伝えていくという責務を果たす一方で、一般社会にいかにわかりやすく伝えるかという重要な使命を担っている」とも語った。

「学芸員はがん」発言に学芸員から批判の声相次ぐ(NHKニュース)