【平成ノスタルジー図鑑】○○○○○狩り／エアマックス、たまごっち、G-SHOCK...
「昭和ノスタルジー」があるなら、「平成ノスタルジー」もきっと来る。
というわけで、将来この時代の象徴として語られるであろうアイテム、文化、人物などを、平成も終わらぬうちから紹介するのが、この「平成ノスタルジー図鑑」である。
かつて行われたスニーカー狩り(画像はエアマックス90。Angel Navedoさん撮影。flickrより）
【エアマックス狩り】
今では考えられないことだが、平成8年（1996年）ごろにはナイキのスニーカー「エアマックス」が強奪される事件が頻発し、社会現象にまでなった。プレミア価格となったエアマックスは高値で取引されたという。
この「エアマックス狩り」は、スニーカー人気が高まったことで供給が追い付かなくなり、希少価値が高まったことが原因だと言われている。
当時連載していた漫画「遊戯王」や「GTO」などでは、それに関連したエピソードも存在する。あの城之内くんも被害に遭っていた。
【たまごっち狩り／G-SHOCK狩り】
また、平成8年前後は、特に白いデザインの機種を対象にした「たまごっち狩り」、カシオの腕時計を狙った「G-SHOCK狩り」など、様々な「狩り」......犯罪行為が行われた。
それらの「狩り」の原因は、突然のブームにより高まった需要に供給が追い付かなくなったことだ。限られた数の製品がプレミア価格で転売されることもあったことから、近年の転売問題の先駆けかもしれない。
現代でも、海外の治安の悪い地域では高価なアイテムやスマートフォンを狙った強盗があるが、かつての日本でも同様のことが行われていたのだ。ほんの20数年ほど前のことだが、隔世の感を禁じ得ない。
時は流れ、平成後期になると、多くの人が誰も不幸にならない「狩り」を「モンスターハンター」シリーズで楽しむようになった。平和だ。
初期から後期まで、何かと「狩り」にまつわるブームが発生し続けた平成という時代、人々は狩人だったのかもしれない......。
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