鹿児島城西vs屋久島
今大会の注目投手・石川槙貴（鹿児島城西）
鹿児島城西のエース石川槙貴（3年）は、185センチ、73キロの本格派で130キロ台の重い直球にキレのあるスライダーを持っており、今大会注目の投手に挙げられる。18奪三振を喫した屋久島のある打者は、「バットを振ったら、ボールが消えました」とスライダーの切れに脱帽したという。
対する屋久島の左腕エース真辺夢佐司（3年）は石川とは対照的な軟投派だが、前半は互角の投球を繰り広げた。石川が三振でアウトを重ねるのに対して、真辺は粘り強く打たせて取る。エラーがらみで5回裏に1点は失ったものの、5回までは全く引けを取らない投手戦だった。
6回、鹿児島城西は3番・前田昂志郎（3年）のセンターオーバー三塁打で追加点。7回には9番・名越慎二（3年）のレフト線二塁打、1番・山口颯馬（2年）のセンター前タイムリーで2点を加え、ジリジリと屋久島を突き放す。
真辺を援護したい屋久島打線は、石川の前に7回まで散発3安打と攻略の糸口がつかめなかったが、8回無死満塁と初めて得点チャンスを作り、相手の暴投で1点を返して一矢報いた。
（文＝政 純一郎）
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