電車の電気がいきなり消えた!停電?!→実は...
[となりのテレ金ちゃん-テレビ金沢]2017年3月13日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、電車の走行中に電気が消える電車があるとの話題が出ていました。
別路線でのデッドセクションの車内。補助灯のみとなっている(Yamaguchi Yoshiakiさん撮影、Flickrより)
走行中に突然電気が消えるなんてびっくりしますが、この電車は停電が起きても乗客は知らん顔、ノーリアクションなんです。
デッドセクションを運行
電気が消えた電車に乗っていた利用者に尋ねると「いつものことなんで......」と特に気にとめていない様子です。
金沢総合車両所運用検修センターの方に話を聞くと、この電気が消える区間は、「デッドセクション」と言い、津幡駅と中津幡駅の間にあります。
実は、JR北陸本線は交流電化、JR七尾線は直流電化なので、電気の流れていない区間を設けることで、車両の回路を切り替える必要があるのです。
この無電区間がデッドセクションで、遮断機で電気を切ってから回路を入れ替えています。
運転席では、交直切替標識を確認後、交直切替スイッチを操作しています。
しかし、電車って電気で走っていますよね。デッドセクションではどうやって動くのか疑問に思うかもしれませんが、この区間は、加速のみの惰行運転になっているそうです。
JR七尾線は、平成3年(1991年)に電化されましたが、七尾線の地形や設備、工事費用の面で直流電源が適していたという理由で、直流電化となりました。
このように交直が入れ替わる区間があるのは、全国的にも珍しいそうです。
いきなり電気が消えたら、皆驚きますよね。(ライター:りえ160)