NEWSの激しいダンスに妄想が止まりませんすみません「EMMA」

写真拡大

赤で揃えたネイルと唇。ロングヘアに深くハットをかぶり、たばこをくゆらせる女性「EMMA」。
小山、加藤、増田は「EMMA」の刺繍が入った腕章を右腕につけ、手越に至っては同じく刺繍入りの細いストールを首に巻いている。
彼女に首ったけという意味だろうか。好きにもほどがあるだろう……。
ジャニーズきっての色男、手越をも虜にするEMMAって一体誰?


激しい腰つき…「EMMA」で見せる刺激的なNEWS


NEWSの21枚目のシングル『EMMA』がリリースされた。現在放送中のドラマ「嫌われる勇気」(フジテレビ系/毎週木曜よる10時〜)のオープニングテーマにもなっている。
楽曲は、年始にかけて放送された「CDTVスペシャル!年越しライブ2016-2017」(TBS系)で披露しており、やっと発売されたというのが本音。

タイトルにもなっているEMMAとは女の子の名前で、彼女に思いを寄せる男心、一夜の物語が描かれている。
ちなみに、Amazonの楽曲紹介にはこんな文言が並ぶ。
「アメリカンハードボイルドな世界観と、セクシャルな大人の色気が混ざりあう恋の物語。圧倒的に激しく、圧倒的にキャッチーな、史上最強アッパーソング。NEWSの表現とチャレンジが詰まった、ファンタスティックな1曲」
(Amazonより引用)
ハードボイルドでセクシャル、キャッチーでアッパーでファンタスティック……ってバグですか? 何がどうなっているのかツッコミたくなるけれど、言ってしまえばこの通りかも。

まず、MV。モノクロ映像からスタートし、EMMAのネイルや唇の朱色だけがカラーで映し出される。
胸元がガバっと開いたジャケットやシャツを着た4人。長めのネックレスが視線を胸元へと誘う。特に小山は、ニュースキャスターとしても活動しているので、真面目なキャスターの意外な一面を見てしまった気分になる。群を抜いてエロい。
『KAGUYA』でも着物姿のセクシーなNEWSを見たけれど、おとぎ話のような世界観だったこともありファンタジー色が強かった。今回は打って変わって、もしかしたらプライベートもこんな感じなのでは…という生々しさがある。

柱を下から撫で、ダーツに刺さった2本の矢を愛おしそうにみつめる小山、ギターを抱きかかえて座り込む加藤、無防備にビリヤード台に横たわる手越、増田の腰には刺繍入りのストールが巻き付けてある。
ピストルを表しているのか、親指、人差し指と中指をまっすぐに立てた手。ジャケットを女性に見立てて、上下に揺らす大胆な腰つき……もうただのダンスじゃない。みれば見るほどあらぬ妄想が膨らんで、どんどん深みにハマっていく。

ハードボイルドでキャッチー…そしてやっぱりファンタスティック


キャッチーさでいえば、これまでにも『チャンカパーナ』、『KAGUYA』、『チュムチュム』などがあるが、タイトルを見た時点で「ん?」、歌詞を読んでムチャクチャな展開に「なんだこれ」となる。『チュムチュム』のようにインドテイストの楽曲をベースにするなど、一度聞いただけで脳裏に刻まれる強烈なメロディでファンを落としにかかる。
楽曲も一つのジャンルにこだわるというよりは、何かしらひっかかるポイントを仕掛けて、爪痕を残すのがNEWSの特徴の一つ。

『チャンカパーナ』を振り返ってみると、深夜バスを待つ間に出会った女性と一夜を共にするという仰天ストーリーではあるものの、行きずりの関係でも女性に翻弄されていく初々しさが残っている。
この頃だったら「夜よ明けないで」など、叶わない願いを託しそうなところだが、『EMMA』では「夜明けまでの道連れ」、「夜よ酔わせてくれ」と歌う。
純粋に願っていた頃とは違って、「必ず夜は明ける、だから一夜を楽しむ」という、タイムリミットを知るからこその潔さがあり、Bメロから即サビへと入るスピード感もあり、熱と同時に淡々としたものを感じる。
曲の最後、ジャケットのある部分にキスをする小山と加藤。余韻に浸るでもなく、視線はすでに前を向いて半歩踏み出しているところもニクい。

今年でメンバー全員が三十路に突入するNEWS。2017年のスタートからオス全開で、4月からスタートするコンサートツアーでもエロい演出に拍車がかかりそう。
(柚月裕実)