北関東を中心に展開するコンビニ「セーブオン」。2018年までに、順次「ローソン」に転換されると発表された。ローカルチェーンのため「知らない」との声も出ているが、「カインズ」や「ワークマン」のグループ会社だと聞けば、少しイメージが変わるかもしれない。

これらの会社は、スーパーマーケット「ベイシア」をはじめとする「ベイシアグループ」の一員だ。群馬県から全国に展開する、この企業集団について調べてみた。

すべては「いせや」から始まった


ベイシア スーパーセンター玉造店(Kiku-zouさん撮影、Wikimedia Commonsより)

ベイシアの前身となった「いせや」は1959年、伊勢崎市にオープンした。1996年に「ベイシア」となり、 14都県に142店舗(16年12月現在)を展開。09年からは、ネーミングライツによって、群馬県民会館を「ベイシア文化ホール」とするなど、群馬を代表するスーパーマーケットだ。わずか198円で盛り放題のカレーにはファンも多い。


ベイシア文化ホール(あばさーさん撮影、Wikimedia Commonsより)

いせやの一部門として、1980年にオープンしたのが「職人の店 ワークマン」。44都道府県に766店舗(16年3月現在)を展開する作業服専門店だ。吉幾三さんによる「♪行こうみんなでワークマン」のCMソングでも有名だ。


ワークマン泉大津店(阪神強いなさん撮影、Wikipediaより)

続いて、いせやから独立したのが「セーブオン」だ。84年に会社設立され、北関東や北陸、東北などに出店していたが、2012年からは一部を「ローソン」に転換。ついに17年夏ごろから18年末までに、全店がローソンになることとなった。

セーブオン(Junya Oguraさん撮影、flickrより)

ホームセンターの「カインズ」は、1978年の発足時は「いせやホームセンター」だった。89年に独立し、現在は25都道府県に200店舗(16年3月現在)を展開。プライベートブランド(PB)商品に力を入れる業界トップクラスだ。


カインズホーム名古屋みなと店(2013年、ARICA13さん撮影、Wikimedia Commonsより)

その他、家電量販店の「ベイシア電気」、車用品の「オートアールズ」、墓石や仏具の「清閑堂」など、29社を擁するベイシアグループ。今回のセーブオン報道で存在を知った人も多いようで、「驚きの連続」「予想以上に規模デカくてビビってる」といったツイートが出ている。