沖縄には基地(キャンプ)で働く米国人が多く、アメリカ人といっても日系もいれば、メキシコ系、タイ系、そしてアフリカ系といろいろな人種の人たちがいる。当然彼らの食の好みも様々で、沖縄本島中部のうるま市にあるキャンプ・コートニーの正門前には、メキシコ系タコスレストランとタイ料理レストランがあり、食事の時間帯には大抵アメリカ人のお客さんを見かける。

キャンプ・コートニーの正門(以下、筆者撮影)
s正面前の通り

正門に面した通りには、しばしばユニフォーム姿で歩く海兵隊が歩いている。

アメリカ人が好むタイ料理ってどんなのかなと思い、ついに中に入ることにした。

「トムカァガイ」を頼んでみた

レストランの名前は KHRUA THAI。ネットの自動翻訳を見ると、「KHRUA」というのはタイ語で「家族」を意味するよう。

メニューのトップページ

さすがにアメリカ人のお客さんが多いということで、メニューは英語

でも日本人には翻訳付きの別冊メニューが備えられます。

メニュー写真

日本語に翻訳されているものの、タイ料理についてはほとんど分からない筆者にとっては読んでも何を頼んだらいいのか分からない。店員さんに聞くと、麺系かライス系か、またカレーライス系かをまず選ぶといいと言う。

かつて20代の時に遊びに行ったアメリカで、奥様がタイ人というご家族にタイ料理をご馳走になり、とっても美味しかったのは覚えている。その時はスープなしの麺の料理で、いろんなものがチャンポンで入っていたので、今回はライス系を頼むことに決定。頼んだのは8番の「トムカァガイ」。

ココナッツミルク、マッシュルーム、レモングラス、鶏肉を煮込んだココナッツミルクソース。肉はチキンだけでなく、ポーク、ビーフとあっていずれかを選択できたので、ビーフを選ぶ。メニューの唐辛子のマークは辛さの程度をあらわす。

オーダーしてから食事が来るまで結構待たされたので、きっと手間のかかる料理でおいしいに違いないと大いに期待。実際に料理が運ばれてくると、飾り付けが寂しく、「え、これだけ?」と少々失望。

しかし肝心なスープの蓋を開けて見なければならない。開けて見ると...

「うーん、ちょっと想像していたのと違うな......肉はどこにあるねん?」と、底からほじくり返すと出てくる出てくる、肉やら野菜やら。

ココナッツミルクの味も、牛肉の味も、そしていろんな野菜の味もしっかり感じられる。とても新鮮な味で、新鮮な食材を使ったタイ人の「おふくろの味」という印象だ。このお店の名前の意味が「家族」だとすれば、それにドンピシャリの味。自分は唐辛子マークほとんどゼロで頼んだが、辛さは自由に選択できる。もしマークを5つくらいにお願いしたとすれば、スープは真っ赤になって一気に頭のてっぺんがかゆくなるようなスープになったに違いない。冬には唐辛子マーク5つを頼むといいかも。

こうして食べている間にも、入れ代わり立ち代わり、アメリカ人のお客さんがテイクアウトで店にやって来ていた。

中には常連のお客さんもいて料理ができるまで、ウェイトレスと日本語で雑談を楽しむお客さんも。

こんなライス系の料理もテイクアウトできる。

セットメニュー1000円から。いろんなカレーや麺類も豊富にあるので、次回はそれらにもチャレンジしてみたい。

メニューに書かれたURLにアクセスすると、存在しないのかつながらない。でも公式Facebookページはあるようだ。

なお、Facebookページからは、お店を取材した情報サイトへのリンクが張られている。

日曜日は閉店しているので注意。

KHRUA THAI住所:沖縄県うるま市天願1462番地

今回の筆者:河原良成世界数か国で生活した後に、40代で二児の父親となる。子育てのため沖縄に移住。現在、好きを仕事にするため、マリーン事業「沖縄サーフガイド」を営んでいる。