戒律が厳しいユダヤ教徒でも飲める「日本酒」
[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2017年1月25日放送の「Today's VOICE ニュースな人」のコーナーで、京都の歴史ある酒蔵「玉乃光酒造」の取り組みが取り上げられました。
執行役員生産部長の松島さんによると「玉乃光酒造」は海外営業担当者の強い要望で、関西で初めてユダヤ教の厳格な食事戒律である「コシェル」の認定を取得したとのことです。
日本酒とユダヤ教信者の「食のルール」の関係とは?
コシェル認証のマークがあると、ユダヤ教信者は安心してそれを口にすることが出来ます。
コシェルの認証を取得するには、生産者は原材料の産地を証明し製造工程のすべてを伝え、さらに書面で提出することが義務付けられているなど、とても厳しい審査が必要です。
玉の光酒造はもともと醸造用アルコールを使用せずに純米酒だけを作っていますが、コシェルを取得することでその品質が保証されたことになるのです。
ユダヤ教信者以外にもアメリカのセレブの間では「コシェル認証がある=安全・安心な食品」というイメージが根付いてきています。
さらに、ユダヤ教の方はホテルのオーナーなど活躍されている方が非常に多いので、商品を採用していただくためにはコシェルの認証があることが、まずは選んでもらうための第一歩となるとのことです。
日本酒は海外でもブームとなっており、「コシェル認証」が今後の企業の海外戦略の鍵になってくるのではないでしょうか。(ライター:けあるひの)