[花のテレ金ちゃん-テレビ金沢]2017年1月17日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、「石川県はなぜ雷が多いのか?」について調べていました。

「弁当忘れても傘忘れるな」という言葉があるほど、雨の多い石川県ですが、実は年間の雷発生日数も42.4日と全国1位なのです。

冬の雷は珍しい?

雷は、地表や海水が温められると積乱雲発達し、その氷の粒がこすれあって静電気を発生し放電して起こります。

富山県にある北陸電力雷センターでは、高電圧を発生させて実際の雷の一万分の一の雷を作る機械などもあり、また、雷対策の相談なども受け付けています。

そして、明治8年に建立された金沢市の尾山神社神門は、現存するものとしては、日本最古の避雷針と言われています。

現存日本最古の避雷針が設置されている、尾山神社の神門(Kentaro Ohnoさん撮影、Flickrより)

さて、石川に雷が多いとのことですが、金沢地方気象台の方の話では、石川をはじめとする北陸、そして日本海側には雷の発生が多いそうです。

特徴としては、雷といえば夏のイメージですが、日本海側の雷は11〜2月の冬に多いとのこと。

この理由は日本海側には暖流が流れており、そこに冬は寒気がやってくるので、積乱雲が発達しやすいのです。この雷を発生させる条件が一番そろいやすいのがちょうど石川県付近なのです。

世界的に見ても冬の雷は珍しく、日本海側沿岸と、ノルウェーの西海岸、北米の五大湖から東海岸だけなのだとか。

冬の雷は、「雪おこし」と言って、雪が降る前触れで嫌な気分になりがちでしたが、この話を聞くと冬の雷にも趣を感じられるようになりますね。(ライター:りえ160)