パンを購入したものの消費しきれず、気がつけばパサパサに…という経験はありませんか? おいしさを保つためには冷凍保存が良いそうですが、「すぐに食べるから」と、つい放置してしまいがちです。

そこで今回はわが家の定番、「食パンアレンジ」を紹介します。食パン以外の材料も、たいてい家にあるものばかり。「3時のおやつを準備し忘れた!」というときにもおすすめです。

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■トースターでOK! 「食パンラスク」

パンで作るおやつの定番、トースターで簡単に焼ける「食パンラスク」です。
<材料>
パン、室温に戻してやわらかくしたバター、砂糖

<作り方>
1.食パンを適当な大きさに切り、サクサクの状態になるまで両面を焼く
焼き時間はトースターの機種・使用する食パンによって異なりますが、だいたい片面2分、さらに裏返して2分ほど焼いてください。
パンの様子をみながら時間は、調節しましょう。厚めの食パンを使用する場合は、スライスして厚みを半分にすると作りやすくなります。

ポイント
パンを焦がさないこと。温度調節が可能なトースターの場合には、弱めに設定すると焦げにくくなります。また、少し焼いたらそのまま放置して余熱を利用する、アルミホイルをかぶせるなどの方法で、焦がさない工夫をしましょう。

2.バターに砂糖を加えて混ぜて、「シュガーバナー」を作る

3.1の食パンに2のシュガーバナーを塗る
バターと砂糖の割合はお好みで。シュガーバターは少し多めに塗った方が、おいしく仕上がります。

4.3をトースターに戻し、表面がカリッとなるまで焼く
シュガーバターが溶けてパンにしみ込めば完成! ここでも、焦がさないように注意しましょう。


手作りなので、甘さも形も自由自在。子どもたちと一緒に食パンをかわいい型でくり抜いて、オリジナルラスクを作るのも楽しいですね。

また、スティック状に作ったラスクを、高さのあるグラスに盛りつければ、パーティメニューのひとつに。シュガーバターの代わりにガーリックバターを使うと、パパ・ママ向けのおつまみにもなります。

■パーティメニューにも◎! 「パンプディング」

続いて紹介するのは、「パンプディング」。ココットなどの小さな器なら、1人分のおやつにも。大きな耐熱容器でまとめて焼けば、ケーキ感覚で華やかなパーティメニューとしても活躍してくれます。
<材料>
パン 1枚
牛乳 100〜120ml
卵 1個
メープルシロップ 大さじ1弱
(お好みで)粉砂糖、ココアパウダー

<作り方>
1.パンを適当な大きさに切り、耐熱容器に入れる

2.牛乳・卵・メープルシロップをよく混ぜ合わせ卵液を作る

3.2を1の器に流し込む
パンがひたひたにつかるように、卵液の量を調節しましょう。そして、しばらくそのまま放置して、パンにしっかりと卵液を含ませます。

甘さはお好みで調節し、メープルシロップがなければ、砂糖や蜂蜜でもOKです。

4.3をオーブン、またはトースターで焼く
焼き時間の目安は、オーブンなら200度で15〜20分程度。トースターを使用するとより短時間で焼けますが、その分焦げやすいため、アルミホイルをかぶせるなどの工夫をしてください。竹串を刺してみて、生の卵液が竹串についてこなければ完成です。


仕上げに粉砂糖をふると、よりオシャレに。粉砂糖の上に、さらに型抜きを使ってココアパウダーで模様を描いてもすてきです。イラストを型紙で作って、粉砂糖をふるってからドライフルーツで飾りつけをすると、パーティにぴったりの一品に。

■人気の菓子パンを再現!? 「メロンパン風トースト」

最後は、世代をこえて愛されるあの菓子パン風アレンジです。クッキー生地をプラスするだけで、食パンが「メロンパン」に変身!
<材料>
パン 1枚
室温に戻してやわらかくしたバター 大さじ1
砂糖 大さじ1
小麦粉 大さじ2と1/2
溶き卵 大さじ1

※クッキー生地の分量は、「バター:砂糖:溶き卵:小麦粉=1:1:1:2.5」の割合を目安に。


<作り方>
1.バターに砂糖を加えて白っぽくなるまですり混ぜる

2.1に溶き卵、小麦粉の順に加えながらよく混ぜ、「クッキー生地」を作る。

3.2のクッキー生地をラップではさみ、薄くのばす
クッキー生地は、ラップに包んで冷蔵庫で少し休ませるとのばしやすくなります。それでも扱いにくい場合は、小麦粉の量を少し増やしてみて。

4.3を食パンの上にのせ、少し押さえるようにしてなじませたらトースターで焼く
クッキー生地が色よく焼ければOK。トースターの機種によって異なりますが、5〜6分程度で焼き上がります。
焼く前にクッキー生地に格子状の切り目を入れておくと、よりメロンパン感がアップします。


手作りのおやつは魅力的ですが、作るのが手間で、忙しいとなかなかチャレンジできません。しかし、今回紹介したような方法なら簡単で、しかも失敗リスクもかなり軽減できます。

器やトッピングに工夫を凝らせば、おもてなしメニューにも早変わり。身近な食材「食パン」を、もっともっと活用してみてはいかがでしょうか。
(森川ほしの)