XFN-ASIAによると、米保険大手6社は15、16日の両日、ファイナント・リスク再保険を利用して、不正な会計操作を行った疑いがあるとして、米連邦捜査当局から召喚状を受け取っていたことが分かった。召喚状を受けたのは、XLキャピタル、ルネッサンス・リー・ホールディングス、アシュラント、パートナー・リー、プラチナ・アンダーライターズ、ブリストル・ウエスト。ニューヨーク州のエリオット・スピッツァー司法長官とSEC（米証券取引委員会）は、同6社に対して調査を行う見込みだ。

　　このうち、米自動車保険のブリストル・ウエストとバミューダ本社の再保険会社プラチナは、大陪審への召喚状を受け取ったと発表、他の4社についても召喚状が送られたとしている。2社以上に召喚状が送られたことで、調査内容によっては、民事訴訟にとどまらず、刑事訴訟になる可能性がある。

　　ファイナント再保険とは、再保険会社の最終的な責任額に上限が設けられ、予想される投資収益が認識されている再保険契約のことで、再保険とファイナンス（融資）の両方を組み合わせたもの。再保険会社から保険を引き継ぐとともに、その保険金支払いの資金（融資）を受け取るので、帳簿上は保険料収入として計上でき、賃借対照表を改善することが可能になる。【了】