XFN-ASIAによると、中国商務部は13日、対EU(欧州連合)圏への繊維・衣料品10品目の輸出の増加分を、2005年6月11日から2007年12月31日に渡り、8.0−12.5％制限すると発表した。中国の薄煕来商務部長（商務大臣）とEUのピーター・マンデルソン通商委員が11日、10時間に及ぶ会談を行い、合意した。これに対し、EUは中国製の綿布、Ｔシャツ、亜麻糸、シーツ、テーブルクロス、ズボンなどに対する、輸入制限を前提とした調査を中止する。

　　中国国営新華社通信は「中国の企業のために、EUは中国の繊維産業に対する処置を自重することを約束した」と合意を評価、12日にはEUが「自由貿易の原則」を支持しており、米国の「保護貿易主義的な」スタンスでは対照的と報じた。しかし、中国のウエブ上では「中国側が一方的に譲歩をしたように見える。繊維製品取引は、WTO規則の下で完全に自由であるべきだ」などの批判的意見もみられた。　【了】