XFN-ASIAによると、ドイツ銀行は9日、中国では、高度経済成長と個人旅行ブームを背景に、旅行業界とインターネットを利用した航空旅行代理店ビジネスが急拡大するとの予測結果を明らかにした。

　　同調査によると、現在、オンライン旅行代理店の大手Cトリップ（携程旅行網）とeロン（e龍旅行網）は、中国の旅行市場の2−3％シェアにとどまっているが、団体旅行から個人旅行に傾向が移るにつれて、これらオンライン業者は既存の旅行会社よりも急成長を遂げ、ホテル予約分野ではCトリップが50％、eロンが20−25％を占めるようになり、ホテルや航空券の供給にも影響を及ぼすようになるとしている。

　　国内観光旅行の売上高は、今年はおよそ5000億元（約6兆5000億円）に達するとしている。2003年から2006年にかけての成長率は、年平均12.3％となる。さらに旅行シーズンのピークには、前年同期比40−50％の需要増が見込まれるとしている。ドイツ銀行はCトリップの12-18ヵ月の価格目標を59ドルとし、投資判断を「オーバーウェイト」とした。またeロンの長期の価格目標を13ドルとし、投資判断は「ホールド」とした。

　　ナスダック市場でのCトリップの株価は、前日比1.65ドル（3.34％）高の51.00ドルで、eロンの株価は0.21ドル（1.78％）安の11.58ドルで引けた。　【了】