CBS MarketWatchによると、米ブッシュ大統領は6日、フロリダ州で開かれた米州機構の総会で講演し、論争の的となっている中央アメリカ諸国とのFTA（自由貿易協定）について、中米地域の民主化を後押しするとし、また「相互障壁を引き下げている中米は、世界経済のなかでより競争力の高い地域となるだろう」と経済的利点も主張、実現に意欲を示した。

　　中米FTAはエルサルバドル、ニカラグア、ホンジュラス、グアテマラ、コスタリカ、ドミニカとの間でのもので、米国は昨年、協定に調印しているが、議会の批准承認が得られていない。ブッシュ政権は重要な経済課題としているが、特に繊維や砂糖産業を抱える州出身の議員が、与野党問わず激しく抵抗している。　【了】