所属クラブの意向からリオデジャネイロ・オリンピックに出場できなくなったFW久保裕也が、3日のチャンピオンズリーグ(CL)予選3回戦セカンドレグで大活躍だ。

久保はリオ五輪の代表メンバーに選出されていたが、所属のヤングボーイズと日本サッカー協会が合意できず、大会を辞退することが決まった。久保は3日、辞退を正式に認め、「残念な気持ち、今は少し整理のつかない部分もあります」としつつ、次のように述べている。

「あくまでもヤングボーイズの選手であり、ヤングボーイズでの活躍があったからこその代表選出なので、しっかり気持ちを切り替え今度はフル代表でプレー出来る日を目標に更なる成長を誓いたいと思います。


仲間のメダル獲得を願う一方で、自身は「ポジティブに受け止め、僕はスイスで目の前の試合に集中」すると話していた久保は、さっそくピッチで結果を出した。

ヤングボーイズの相手は、ウクライナの強豪シャフタール・ドネツク。CLの常連だ。敵地でのファーストレグで0-2と敗れていたヤングボーイズは、敗退濃厚とみられていた。

だが、迎えたホームでのセカンドレグ、スコアレスで迎えた後半、久保が爆発する。まずは54分、クロスボールを押し込んで先制点をゲット!

さらに60分、右足で追加点を奪い、合計スコアで2-2と同点に持ち込んだのだ。

タイスコアとなり、試合は延長戦でも決着がつかず、PK戦に突入。久保は2番手で登場し、PKを成功させる。一方のシャフタールは2人が失敗。4人が成功したヤングボーイズが、劇的な逆転勝利で予選プレーオフに駒を進めた。