ドローンの操作方法としてはリモコンから自動運転までさまざまありますが、こんな先進的なシステムもあったんですね。アリゾナ州立大学の研究者たちは、脳波によって複数のドローンをコントロールする技術の開発に成功しました。
 


 
今回の技術では、操作者は脳波図を測定するためのヘッドギアを装着します。このヘッドギアには128個の電極が装着されていて、脳の活動がアクティブな部分を測定。それにより操作者の思考を読み取り、分析します。


過去にもこのような脳波でドローンを操作する試みは行われてきましたが、同大学のシステムは「ただモニターのドローンを眺め、好みの動作をイメージする」だけで操作ができるというのです。具体的にはドローン同士を至近距離で飛行させたり、バラバラにばらけさせたり、あるいは地上の充電システムに着陸させるなどの操作が可能だとしてます。
 
このような脳波の働きは、最大4台までのドローンに無線送信されます。また興味深いことに、人の脳もこのような脳波によるドローンの操作に対応することが可能だとわかりました。ただしその操作はかなり難しいようで、研究者は呼吸を整えたり握りこぶしをにぎることを推奨しています。また操作者が変わったり、あるいは操作者が別の日に操作を行うだけでも再調整が必要となっています。

アリゾナ州立大学の助教授のPanagiotis Artemiadis氏によると、「私達の目標は脳の働きをさまざまなロボットを操作するために変換することなのです」と語っています。また同氏はこのシステムを今後さらに改良し、複数人が複数のロボットを操作できるように発展させるつもりだとしています。

Image Credit: Arizona State University
■Brain power multiplied for drone swarm control
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