3日に行われたEURO2016準々決勝で、アイスランドが開催国フランスに2-5と敗れ、大会に別れを告げた。惜しくも「奇跡のベスト4進出」はならなかったが、健闘したアイスランドには各国から賛辞が寄せられている。

人口わずか33万人のアイスランドは、初出場のEUROで大会を盛り上げる存在となった。グループステージでオーストリアを下すなど決勝トーナメント進出を果たすと、ラウンド16では「サッカーの母国」イングランドを撃破。大番狂わせに世界は沸き、アイスランド代表にはスポットライトが当てられるようになった。

そして迎えた3日の準々決勝。相手はホスト国だ。立ち上がりこそ意気込みを見せたアイスランドだったが、12分、20分と立て続けに失点すると、前半終了間際にも2失点。0-4と大差をつけられる。ハーフタイムで勝負はついたと思われた。

だが、それでも諦めないからこそ、人々から愛されたのがアイスランド。56分に1点を返すと、直後に再び失点したが、84分にもフランスからゴールを奪った。結果的には2-5と大敗だったが、アイスランドの奮闘ぶりは世界で称賛されている。感謝の言葉を記した外国メディアもあった。










母国イングランドが敗れた際、「プロサッカー選手より火山の方が多い国に負けた」と発言したギャリー・リネカー氏も、「オ・ルヴォワール(また会おう)、アイスランド。あなたたちは素晴らしかった。今大会で本当に多くを尽くした。良いプレーだった」と改めて賛辞を寄せている。