今年3月、サッカー女子日本代表(なでしこジャパン)はリオデジャネイロ五輪アジア最終予選で2敗を喫し、W杯優勝経験国ながら五輪出場の機会を逸している。その責任をとって退任した佐々木則夫監督の後任には、U-17日本女子代表監督時代に「AFC年間最優秀コーチ」を受賞した高倉麻子さんが務めることとなり、初陣となる6月のアメリカ戦では3-3のドローに持ち込んだ。

すると、フジテレビ「スポーツLIFE HERO'S」(12日放送分)では、「新生なでしこを澤穂希が分析」と題し、元なでしこジャパン・澤穂希さんがゲスト出演。「(アメリカ戦を)見てきましたけど、課題は沢山ありましたけど先の見える遠征だった」という女子サッカー界のレジェンドは高倉新監督についてコメントした。

「厳しさもあるんですけど、その中に優しさがあってバランスが取れた方。私も高倉監督のもとでやりたかった」。こう切り出した澤さんは「私が12歳の時からなのでかれこれうん十年」と付き合いの長さについて語ると、「とにかく優しかった。私が12歳だったので大人の中でやってた。できないことが沢山あったので毎日泣いてたんですけど、声をかけてくれた。その優しさに涙が出たりとか、とてもいい人」とも。

現在のなでしこジャパンは、リオ五輪予選に招集されたメンバー20人のうち11人が変更に。その平均年齢も27.2歳から24歳へと若返り、再出発を図る。澤さんは「欲を言えば一人一人が責任感、リーダーシップをとって、これからチームを引っ張っていくというところに期待したい。もっともっとそういう選手が増えたら」と期待を寄せた。