飾磨vs佐用
飾磨が継投リレーで接戦をものにする
好投を見せる吉田(飾磨)
リズムの良い試合となった。この試合、両投手ともに安定感があり、飾磨の吉田は、120キロ前半の速球、速球と変わらない速度へ変化するスプリット、キレのあるスライダーのコンビネーションで組み立てができる投手で、また佐用の先発・岡本も120キロ台の速球、スライダーを器用に投げ分け、試合を作る投手だ。
試合は飾磨は1回裏、二死三塁からバッテリーミスで1点を先制すると、さらに4回裏には二死二塁から7番金城の適時打で2点目を加えた。 吉田はリズムの良いピッチングで、佐用打線を抑えていたが、8回表、ランナーを二塁において2番清水が左越えの適時二塁打を打って1点差に迫る。ここで飾磨は投手交代。2番手に左腕・米田を投入する。米田が中々の投手で、左腕から繰り出す直球は125キロ前後、110キロ後半のスライダーを投げ分ける投手で、キレがあるので、高めで空振りが取れる。勢いに乗っている佐用打線をしっかりと締めた。
飾磨は2対1で接戦を制したが、同レベルの投手が2人いるのは心強く、今後も守備力で試合を制することになりそうだ。 会場となった姫路市立姫路球場は両翼が100メートルもある広い球場。やはり長打は簡単に出ないし、守備力が大事になる。今後も姫路球場で行われるが、引きしまった好試合が期待できそうだ。
(文=河嶋 宗一)
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