親を大切にする教育「あさが来た」107話
朝ドラ「あさが来た」(NHK 月〜土 朝8時〜)2月5日(金)放送。第18週「ようこそ! 銀行へ」第107話より。原案:古川智映子 脚本:大森美香 演出:佐々木善春
花嫁修業したい千代(小芝風花)は、新次郎(玉木宏)に、京都の女学校へ行くことをすすめられ、銀行で働きたいが藍之助(森下大地)は、はつ(宮崎あおい/崎の立は大)に和歌山へ連れ戻される。
新次郎、娘に甘いお父さんかと思っていたら、なかなか手厳しい。
あさは決して人の陰口を言わない、器の大きさがあるが、千代にはまだその器の大きさがない。大阪から離れて別の土地で見聞を広げろと諭す。
新次郎は、あさと千代がぶつかり合ってばかりで、険悪なので、少々距離を置いたほうがいいと思ったようだ。
お父さんがあさの味方だと感じ、ぷりぷりしている千代。
そこへ、はつが現れる。彼女もまたぷりぷりしている。
はつのほうははつのほうで、息子・藍之助(森下大地)と対立中。
みかんづくりを否定する藍之助に、お母ちゃんに言う分にはいいが、お父ちゃんにはそれを言ってはならない、ときつく言う。
おお、お父さんが絶対で、尊敬の対象である父権社会だなあと思ったが、新次郎は、お母さんのことを悪く言わないように千代にきつく言い含めていて、父母問わず、親を大切にする教育が徹底されている。これは今の時代、なくなりかけていることかもしれない。
あさ、新次郎、千代とはつ、惣兵衛(柄本佑/あまり出てこなくて残念)、藍之助──相似形を成すふたつの親子像。そして、この親子がちょっと交差して、藍之助はあさに、千代ははつに惹かれている。
皮肉めいた話だが、自分の子じゃないと、心広く接することができても、自分の子だといろいろ心配で、ついついがみがみ小言を言ってしまうものなのだろう。
そこで、よの(風吹ジュン)が活躍。千代が京都の寄宿舎つきの女学校へ行ってしまったら寂しいので、代わりに藍之助がいてくれたら嬉しいと思いながら、はつを立てて、いったん、藍之助を家に帰す。そこはやっぱり、母としての先輩の風格である。
(木俣冬)
木俣冬の日刊「あさが来た」レビューまとめ読みはこちらから
107話はこんな話
花嫁修業したい千代(小芝風花)は、新次郎(玉木宏)に、京都の女学校へ行くことをすすめられ、銀行で働きたいが藍之助(森下大地)は、はつ(宮崎あおい/崎の立は大)に和歌山へ連れ戻される。
ふたつの母子
新次郎、娘に甘いお父さんかと思っていたら、なかなか手厳しい。
あさは決して人の陰口を言わない、器の大きさがあるが、千代にはまだその器の大きさがない。大阪から離れて別の土地で見聞を広げろと諭す。
新次郎は、あさと千代がぶつかり合ってばかりで、険悪なので、少々距離を置いたほうがいいと思ったようだ。
お父さんがあさの味方だと感じ、ぷりぷりしている千代。
そこへ、はつが現れる。彼女もまたぷりぷりしている。
はつのほうははつのほうで、息子・藍之助(森下大地)と対立中。
みかんづくりを否定する藍之助に、お母ちゃんに言う分にはいいが、お父ちゃんにはそれを言ってはならない、ときつく言う。
おお、お父さんが絶対で、尊敬の対象である父権社会だなあと思ったが、新次郎は、お母さんのことを悪く言わないように千代にきつく言い含めていて、父母問わず、親を大切にする教育が徹底されている。これは今の時代、なくなりかけていることかもしれない。
皮肉めいた話だが、自分の子じゃないと、心広く接することができても、自分の子だといろいろ心配で、ついついがみがみ小言を言ってしまうものなのだろう。
そこで、よの(風吹ジュン)が活躍。千代が京都の寄宿舎つきの女学校へ行ってしまったら寂しいので、代わりに藍之助がいてくれたら嬉しいと思いながら、はつを立てて、いったん、藍之助を家に帰す。そこはやっぱり、母としての先輩の風格である。
(木俣冬)
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