名探偵・五代友厚&イクメン・新次郎「あさが来た」65話
朝ドラ「あさが来た」NHK 月〜土 朝8時〜)12月11日(金)放送。第11週「九転び十起き」第65話より。原案:古川智映子 脚本:大森美香 演出:尾崎裕和
炭坑が謎の落盤事故を起こし、中にいた治郎作(山崎銀之丞)が巻き込まれ、行方不明になってしまう。
五代(ディーン・フジオカ)に同行してもらい、炭坑に駆けつけたあさ(波瑠)は、事故の責任はすべて自分にあると謝罪する。
64話の終わりで激しい爆発のようなものを見せたが、明けて65話は、暢気な亀助(三宅弘城)の顔からはじまる。
単なるフェイントではなくて、亀助のいる場所にも爆発の揺れが及び、それだけの大事故なのだということがわかる細やかさ。
事故の情報は、すぐに大阪の加野屋にも伝わり、あさはさっそく馬で駆けつけようとする。
こんな時、五代が大活躍。一緒に行ってくれるのだ。以前、馬に乗っていた描写は、この時のための伏線だったのか、あさを前に乗せて、颯爽と馬を操るのかと期待したら、馬車に乗って行くという台詞のみだった。セット撮影だから、馬は出せないのかな。
それはともかく、五代はさらに活躍。火薬を見つけ、炭坑の爆発が、自然に起ったものではなく、誰かが作為的に計画したものではないかという謎にたどりつく。服装の雰囲気からいっても、みんなの会話の中に唐突に割り込んでくる感じからも、探偵ものみたいだった。
そして、お留守番・新次郎(玉木宏)は、完全にイクメン状態。
あさは、いいなあ、こんな使える男性がふたりいて。
とはいえ、炭坑の事故を、自分の責任と言い切り、頭を下げる毅然さは、立派。育児中ということを言い訳にしない。育児優先を謳わず、やるなら仕事も育児もどちらも大切にという考え方を提示するのは、お子様のいない勤労女性への配慮か。
サトシ(長塚圭史)は、あさが炭坑から撤退すると思っていたようだが、責任をとろうとするので、さすがに表情を変えはじめた。
でも、サトシよ、自分が事故を起こしたくせに、しれっとあさを責めているなんて、おぬしも悪よのう。治郎作のことだって巻き込んでしまっているというのに。どれだけ大阪商人に恨みがあるんだ。いよいよ来た彼のターンに、わくわく。
(木俣冬)
木俣冬の日刊「あさが来た」レビューまとめ読みはこちらから
65話はこんな話
炭坑が謎の落盤事故を起こし、中にいた治郎作(山崎銀之丞)が巻き込まれ、行方不明になってしまう。
五代(ディーン・フジオカ)に同行してもらい、炭坑に駆けつけたあさ(波瑠)は、事故の責任はすべて自分にあると謝罪する。
五代友厚の名推理
64話の終わりで激しい爆発のようなものを見せたが、明けて65話は、暢気な亀助(三宅弘城)の顔からはじまる。
単なるフェイントではなくて、亀助のいる場所にも爆発の揺れが及び、それだけの大事故なのだということがわかる細やかさ。
事故の情報は、すぐに大阪の加野屋にも伝わり、あさはさっそく馬で駆けつけようとする。
こんな時、五代が大活躍。一緒に行ってくれるのだ。以前、馬に乗っていた描写は、この時のための伏線だったのか、あさを前に乗せて、颯爽と馬を操るのかと期待したら、馬車に乗って行くという台詞のみだった。セット撮影だから、馬は出せないのかな。
それはともかく、五代はさらに活躍。火薬を見つけ、炭坑の爆発が、自然に起ったものではなく、誰かが作為的に計画したものではないかという謎にたどりつく。服装の雰囲気からいっても、みんなの会話の中に唐突に割り込んでくる感じからも、探偵ものみたいだった。
そして、お留守番・新次郎(玉木宏)は、完全にイクメン状態。
あさは、いいなあ、こんな使える男性がふたりいて。
とはいえ、炭坑の事故を、自分の責任と言い切り、頭を下げる毅然さは、立派。育児中ということを言い訳にしない。育児優先を謳わず、やるなら仕事も育児もどちらも大切にという考え方を提示するのは、お子様のいない勤労女性への配慮か。
サトシ(長塚圭史)は、あさが炭坑から撤退すると思っていたようだが、責任をとろうとするので、さすがに表情を変えはじめた。
でも、サトシよ、自分が事故を起こしたくせに、しれっとあさを責めているなんて、おぬしも悪よのう。治郎作のことだって巻き込んでしまっているというのに。どれだけ大阪商人に恨みがあるんだ。いよいよ来た彼のターンに、わくわく。
(木俣冬)
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