木更津総合vs東海大甲府

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背番号10が公式戦初完封!part1

公式戦初完封!武田大慶(木更津総合)

 木更津総合は2回、一死二塁から8番でこの日先発ピッチャーだった背番号10・武田 大慶(2年)がライトへタイムリーを放ち1点を先制。7回には一死から7番・木戸 涼(2年)が三塁打を放つと、ここまで2安打の武田が東海大甲府守備陣の意表を突くスクイズで2点目を奪った。

 投げては武田が東海大甲府打線を4安打に抑え、公式戦初となる完封。昨秋に続いての関東大会決勝進出を果たした。

 「武田は球が上ずるかなと思っていましたが、良く投げました。バッティングは良い選手ではないのですが、(タイムリーは)気持ちが入っていましたね。スクイズはサインでした」と五島卓道監督は投打で活躍した背番号10を讃えた。

 ここまで2試合を投げたエース・早川 隆久(2年)を温存。指揮官は、「元々二枚看板で」と考えていた武田を準決勝の先発に送った。投球時に首が振れる独特なフォームから、キレの良いスライダを中心に組み立てて、「武田投手がくると思っていた」と準備していた東海大甲府打線を寄せ付けなかった。さらに2回に自らがタイムリーを放ったこともピッチングのリズムを良くするきっかけになった。ただ4安打完封の感想を聞かれても、「四死球が多かったので」と敬遠を含む4四死球ながら納得していない様子。「次はもっと打者のリズムを作れるようなピッチングがしたい」と次の登板機会を見据えた。

 一方、敗れた東海大甲府は2試合連続コールド勝ちの打線が影をひそめた。2安打を放った3番・福武 修(2年)は、「これまでの2試合が逆に打ちすぎていたので、隙が出てしまった。もっと打撃を強化していきたい」と課題を痛感していた。

 準々決勝に続いて連投した右腕・松葉 行人(2年)は2失点とまとめたものの、「スクイズはそれまで2安打していた選手(武田)だったので、打ってくると思った」と2点目となる失点を悔やんだ。

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