常総学院vs桐生第一

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背番号10が公式戦初完封!part2

公式戦初完封!樫村雄大(常総学院)

 常総学院は4回に5番・石川大(2年)のタイムリーで1点を先制。5回にも1番・有村恒汰(2年)のタイムリーで1点を追加すると、9回には押し出し死球と途中出場の清水 風馬(2年)が犠牲フライを放って突き放した。

 先発した背番号10の右腕・樫村 雄大(2年)は、130キロ台後半の直球を武器に桐生第一打線を4安打に抑え公式戦初完封。15年ぶりの秋季関東大会決勝進出を決めた。

 「樫村が良く投げたなと思います。どちらかというと立ち上がりが悪い投手で、茨城県大会決勝で先発した時もスタミナ切れで後半逆転負けを喫した。今回はきちっと最後まで投げてくれてうれしく思います」と佐々木力監督は背番号10の力投を讃えた。

 樫村の投球内容を見ると、前半4回までと5回以降がまるっきり違う。4回までは3つの四死球を与え、毎回得点圏に走者を背負った。だが、「粘り強く支えてくれた」と3つのダブルプレーをとってくれた野手陣に助けられた。5回以降は直球を主体にわずか1安打1四球で得点圏に走者を進ませず、8個の三振を奪った。「三振は狙っていませんでしたが、直球には自信があった。打たせていこうと思いました」と公式戦初のシャットアウトを喜んだ。

 ここまで2試合はエース・鈴木 昭汰(2年)が完投。準決勝でエースを温存するのは昨秋と同じ状況だったが、樫村の力投で敗れたところまでは同じ状況にしなかった。そして決勝は昨年敗れた木更津総合が相手に決まった。背番号10の完封を引きだしたキャッチャーの木村 健太郎(2年)がナインの気持ちを代弁した。「ここまできて明日負けたら今日勝った意味がない!」

 一方、敗れた桐生第一はエース左腕の内池 翔(2年)が連投。5回2失点で降板したが、レフトに回ってからホームへ矢のような送球を投げて追加点を阻止した場面があった。思わず「ヨッシャー」と叫んだエースは試合後、常総学院の鈴木らとともに12月にオーストラリアに遠征する北関東選抜チームの結団式に参加した。少しの期間だけチームメートとなるライバルから多くを吸収して、来年成長した姿を見せてほしい。

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