汗をかくことが多くなってくる季節に気になるのは体臭。汗とともにイヤなニオイをまき散らすのはマナー違反。夏の汗対策はしっかりとして、恋も仕事もスマートにいきたいものです。実は、体臭を気にするなら、食べない方がいい食材があるのをご存知ですか?

食べると体臭がきつくなる食材は“肉”

暑い夏こそガッツリと肉を食べて、体力をキープしたいという方には困ったことですが、肉を食べると体臭がきつくなってしまいます。焼き肉やBBQの煙が洋服や体について臭うのではありません。肉を食べることで体臭そのものがきつくなってしまいます。その原因は、肉に含まれるたんぱく質を消化するために大量のエネルギーが必要になること。汗をかきやすくなる分、その汗と一緒に体臭を発散させてしまうのです。

肉を食べた後の汗はいつもの汗よりも臭うってホント?

肉に含まれるたんぱく質は体内で消化され、アミノ酸に分解されます。一部のアミノ酸は、アンモニアを生成する働きがあることが知られています。通常であれば、このアンモニアは肝臓で尿素に変わり、腎臓から尿として排出されますが、暑い夏に肝臓や腎臓の働きが弱っていると、排出されなかったアンモニアが血液中に流れだし、息や汗として放出されます。そのため、肉を食べた後は、普段よりも体臭がきつく感じられるのです。

それでも肉を食べたい人の体臭対策は?

肉を食べても体臭がきつくならないための対策は、その臭い成分をできるだけ便や尿として排出してしまうことです。食物繊維の豊富な食材を一緒に食べることで、便として排出しやすくなります。食物繊維には臭い物質を取り込む働きもあるので、体臭対策にはピッタリです。食物繊維の多い食材は、ゴボウなどの根菜類やイモ類、豆類、ホウレン草、パセリなど。フルーツも食物繊維が多い食材です。肉を食べたら、食物繊維の多い食品を一緒に食べましょう。オレンジジュースやグレープフルーツジュースを一緒に飲むのもいいですね。また、肝臓や腎臓の働きをキープするためにも、アルコールはほどほどに控えた方がいいでしょう。


writer:岩田かほり