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朝ドラ「まれ」(NHK 月〜土 朝8時〜)6月22日(月)放送 第13週「運命カカオ64%」第73話より。脚本:篠崎絵里子(崎の大は立) 演出: 川上剛

「まれ」第13週「運命カカオ64%」は、希(土屋太鳳)が圭太(山崎賢人/崎の大は立)の「おはよう」でまたもときめいて、あせって洗った顔のお肌がつるっつるでじつに瑞々しいところからはじまりました。

演出は川上剛。はじめて登板です。検索したら、「続・遠野物語」(10年)を担当しているようですが、実力未知数。希の瑞々しい顔からオープニング、高志(渡辺大知)の口元をちょっとふにゅっとさせた顔から猫という流れは悪くない。

さて、お父さん徹(大泉洋)には、「けじめだから」と、一応離婚中なので能登には帰らないという意外と生真面目なところがあるのに比べ(まあ単に意地はってるんでしょうが)、希は「うちの脳はどうなってるげろ」と圭太と大輔(柳楽優弥)との間で揺れ動く尻軽な面を見せ、これはいったい誰似なのか悩ましいところです。

いや、たぶん、これは、輪子(りょう)が、自分の過去体験(大悟〈小日向文世〉に「おはよう」と言われて恋に落ちた)を話した(66話)ことで、希に暗示をかけてしまったのでしょう。
占いのひとつの手法に、暗示にかけることで占いが当たったと思わせてしまうことがあります。輪子は意識的か否か、恋愛ベタの希に恋愛させる暗示をかけてしまったのだと解釈します。罪ですね。

今日の、勝手に名言


「たまには存在アピールしとかないとよその男にくらっときちゃったりするかもよ」(輪子〈りょう〉)
「女は孤独に弱い生き物ね」(珍さん〈孫成順〉)
徹をそう言って脅すふたり。これも輪子の暗示にならないといいですが。

今日の、小姑ツッコミ


輪子に脅されて、藍子(常盤貴子)はそんな女じゃないと言いながら、手が震えていることを指摘される徹。精神的なダメージで手が震えるという類型的な動きが以前もあったはず。陶子(柊子)だったか大悟だったか。何回もやらないほうがいいのではないか、全国の視聴者の見る力をもう少し信じてほしいと、余計なお世話ですが思いました。
(木俣冬)

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いまひとつ視聴率が伸びないが、奮闘は讃えたい。NHK朝ドラ「まれ」おさらい(54話までを総括))