iPhoneをインターネットの危険から守るSafariの安全な使い方

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iPhoneは、Androidスマートフォンに比べて安全と言われてきた。たしかに悪意あるアプリやウイルスの心配はAndroidスマートフォンより低い。しかし、そうも言っていられない状況も進行している。

iPhoneであっても、インターネットでクレジットカードの情報を入力して買い物をしたり、銀行口座の明細を閲覧したりと、インターネットを利用する上では、Androidスマートフォンと同じような危険が、存在しているのだ。

iPhoneでのインターネット利用は手軽で便利な反面、閲覧履歴や検索キーワードなどの情報は、インターネットを介して取られるかもしれないし、誰かにあなたのiPhoneを勝手に触って、盗み見られることもあるかもしれない。

自分のプライバシーは、意識して自分で守るようにしよう。ここでは、ブラウザーの「Safari」のプライバシーに関する機能を紹介する。

●ウェブページの閲覧履歴や検索キーワードを残したくない





閲覧したウェブページの履歴を保存したくないときは、プライベートブラウズ機能を利用しよう。アクセスしたサイトに履歴が記録されず、検索したキーワードやフォームに入力した内容も保存されなくなる。

プライベートブラウズ機能をオンにするには、Safariでタブバーを表示し、ブックマークまたはタブ切り替えのアイコンをタップ。左下の[プライベート]をタップする。既存のページを閉じるか残すかのメッセージが表示されるので、いずれかを選択する。自動入力機能がオフになるのは不便かもしれないが、安全を期すなら、常にプライベートブラウズをオンにしておこう。もちろん、セキュリティが気になるサイトを閲覧するときなど、必要に応じてオンにしても良い。

●パスワード、クレジットカード情報を自動的に入力しない





Safariでは、会員登録などでウェブフォームに入力する、連絡先やクレジットカードの情報、パスワードを保存して、自動入力することができる。煩わしい入力から解放されるのは嬉しいが、誰かに設定画面を開いて見られることもあるかもしれない。

「他人に絶対にiPhoneを触らせない」「パスコードロックをかけておくのでセキュリティは大丈夫」、というのなら良いが、万が一を考えて、この機能を利用しないという選択もある。設定画面の[Safari]−[パスワードと自動入力]をタップし、これらの機能をオフにする。

●広告の追跡機能やCookieをブロックする





入力したキーワードや閲覧したウェブページにもとづく広告が表示されて、不快・不安に感じる人もいるだろう。入力の履歴が保存されるのは便利なこともあるが、オンライン上の行動を記録されていることを忘れてはならない。Safariでは、広告の追跡機能やCookieをブロックすることが可能だ。

設定画面の[Safari]を開き、[追跡しない]をオンにする。[Cookieをブロック]をタップし、[常に]をタップして常にCookieをブロックする。
さらに、[詐欺Webサイトの警告]をオンにしておけば、詐欺Webサイトの可能性があるサイトにアクセスしたときに、警告が表示されるようになる。
なお、これまでに保存された履歴やCookieは、同じ設定画面から消去可能なので、消去しておくことをお勧めする。

Safariには、インターネットを安全に利用するための機能が備わっている。それらの機能を利用することで、多少不便になるかもしれないが、安全には変えられないこともあるだろう。インターネットのリスクを意識しながら、利用するようにしてほしい。