名探偵・金田一耕助の孫である一(はじめ)が活躍するミステリー『金田一少年の事件簿』シリーズ。

その原作者である天樹征丸が脚本を手がけ、日本テレビ開局60年特別番組として映像化されたのが本作『金田一少年の事件簿 香港九龍財宝殺人事件』だ。

4代目金田一 一役を演じるHey! Say! JUMPの山田涼介をはじめ、アジアの人気スターが大集結し、香港を舞台に華麗なアクションと駆け引きを魅せてくれる。

●伝説の財宝をめぐる事件に巻き込まれる!●20年前の香港。

増築を重ねた建物が密集する九龍城塞は、歴史的な経緯から何十年もの間行政の手が入らず無法地帯と化していた。

そして、その”魔窟”を支配していたのが、”九龍皇帝”の異名を持つワン・ロン(エリック・ツァン)だった。

しかしワンは、時価数十億と言われる99カラットのダイアモンドを巡って仲間と対立し、息子たちの目の前で刺し殺されてしまう。

そして現在。

香港で開催されるファッションショー「東京ガーリーモード・イン・香港」に中国人モデルの代役として出演することになった七瀬美雪(川口春奈)は、幼なじみの金田一 一(山田涼介)と後輩の佐木竜二(有岡大貴)とともに香港市内の観光を楽しんでいた。

しかし服を選ぶため試着室に入った美雪は、そこで何者かに誘拐されてしまう。

途方に暮れる一たち。

そんな彼らに犯人からメールが届く。

そこには”毒龍”という文字が記されていた。

それからしばらくして、美雪の身を案じる一たちの前に、美雪と瓜二つの少女が姿を現す。

彼女こそは美雪が代役を務めることになった中国人モデル、ヤン・ラン(川口春奈)だった。

一たちから事情を聞いた彼女は、美雪が自分の代わりにさらわれたのではないかと言い出す。

その理由として彼女は自分の腰に彫られたタトゥーを見せる。

タトゥーはランが母親から受け継いだもので、ワン・ロンが隠したとされる伝説の財宝の在処を示しているというのだ。

犯人を捜し出すため、はじめたちは、ランに美雪のふりをしてもらいファッションショーの会場に入り込む。

しかし、彼らの目の前でショーの主催者であるチャン・ヨングーが毒殺されてしまう…。

●香港ロケを敢行し空前のスケールで映像化●数々の難事件を解決に導いてきた名探偵・金田一少年。

彼が今回挑むのは、香港・九龍を舞台にした殺人事件だ。

それも単純な殺人ではない。

衆人監視の中で引き起こされる毒殺、容疑者全員に鉄壁のアリバイがある撲殺、自殺に見せかけられた刺殺など、どれも他殺が不可能に見えるものばかり。

さらには東洋の魔窟と呼ばれた香港・九龍城塞に伝わる財宝の行方も絡んでくる。

それらのトリックや謎を金田一少年がどう解き明かしていくのかが本作の大きな見どころだが、もうひとつ見逃せないのが舞台となる香港の街並みだ。

近代的な高層ビルが立ち並ぶ一角や、人気のない狭い路地裏、100万ドルの夜景、東洋のヴェネチアと呼ばれる大澳、そして魔窟とも呼ばれた九龍城塞の跡地…。

大規模なロケを敢行したというだけあって、異国情緒あふれる香港の魅力が映像の中にぎっしりと詰まっているのだ。

そのせいもあって、本作はこれまでの金田一少年シリーズ作品とはひと味もふた味も違う雰囲気に仕上がっている。

作中には金田一少年が数々の障害物を避けながら雑然とした坂道をスケボーで疾走するシーンもあるが、その香港映画を思わせる痛快なアクションはロケなくしては成立しなかったはずだ。

●4代目金田一役の山田涼介を始めイケメンが多数登場!●これまで堂本剛や松本潤、亀梨和也といった、そうそうたる顔ぶれが演じてきた金田一少年。

本作では、4代目金田一少年をアイドルグループHey! Say! JUMPやNYCのメンバーとしても活躍する山田涼介が演じている。