持ち前の端正な容姿と明るい性格は、金田一 一というキャラクターにうってつけで、原作ファンも納得のハマリ役になっている。

おなじみの台詞「ジッチャンの名にかけて!」もビシッと決めており、今後の山田版金田一の活躍にも大いに期待できそうだ。

その金田一の幼馴染みである七瀬美雪と、事件の鍵を握る中国人モデルのヤン・ランの二役を演じているのが、ドラマやCMに引っ張りだこの川口春奈。

自身もファッションモデルとして活躍するだけあってモデル役にはピッタリ。

今回はヤン・ランとして登場するシーンが多かったが、次はぜひ美雪として活躍するシーンをもっと見てみたいものだ。

このほか、はじめの後輩・佐木竜二役としてHey! Say! JUMPの有岡大貴、台湾警察のリー・バイロン役に台湾を中心に活躍する御曹司俳優ウー・ズン、ウエイターのキム・ロンドン役に韓国の人気グループBIGBANGのV.I、ショーを運営する瀧川龍太役に若手実力派の桐谷健太といったタイプの異なるアジアのイケメンが数多く出演しているのもポイント。

さらに、ファッションデザイナーのリュウ・アイビー役で日本でもおなじみのビビアン・スー、事件のきっかけを作った”九龍皇帝”ことワン・ロン役として香港映画界の大御所エリック・ツァンが出演しているのも見どころになっている。

演出は、『TRICK』シリーズや、そのスピンオフ『警部補 矢部謙三』、『ATARU』などの作品を手がけてきた木村ひさし。

国際色豊かなキャストそれぞれが持つ魅力を引き出しながら、まるで九龍城塞のように複雑に入り組んだプロットを1本の映像にまとめあげていく手腕が見事。

大人から子供までが楽しめる一級の娯楽作品に仕上がっている。

今年の1月に日本テレビ開局60年特別番組としてテレビ放送された際、高視聴率を記録したのも頷ける話だ。

ちなみにBlu-rayおよびDVDには、メイキングやインタビューなどの特典映像が盛り込まれているとのこと。

ぜひ本編と合わせて楽しんでみよう。