三井住友カードは11日、近距離無線通信の国際標準規格であるNFCに準拠した決済サービス「Visa payWave」「MasterCard PayPass」の、カード会員向けサービスおよび加盟店向けサービスを開始すると発表した。

 NFCは、FeliCaやTypeA、TypeB規格と上位互換がある近距離無線通信の規格。今後、NFCを搭載したスマートフォンが国内外で普及していく見込みであり、日本国内でもTypeA、B規格を採用したサービスの普及が期待されている。

 このような国内外の動向をうけ、三井住友カードは、2013年前半を目処に、NFCスマートフォンを対象にVisa payWaveおよびMasterCard PayPassの発行を開始する予定。同サービスの実施により、カード会員は海外でもモバイルで支払いができるようになる。

 また、Visa payWaveおよびMasterCard PayPassの加盟店向けサービスのトライアルを2012年内に開始する。同トライアルの実施により、Visa payWaveおよびMasterCard PayPassの利用動向や運用面等を幅広く検証の上、今後の加盟店向けサービスの展開につなげていく。