日台の架け橋目指し  被災地の女子高生、台湾へ留学

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(嘉義 15日 中央社)台湾の震災支援に感銘を受け、将来は日台の架け橋になりたいとして、被災地出身の女子高校生が台湾の大学に留学することとなった。

台湾留学を決めたのは仙台出身の小野真帆さん(右)。小野さんは今年3月、南部・高雄市を本山とする仏光山寺の日本分院、本栖寺(山梨県)住職の推薦で、仏光山寺の建立者が創設した、同じく南部の嘉義県にある南華大学を訪れた。このことがきっかけで小野さんは今月から同大学で学び、国際および(中国)大陸問題を専攻することに。

南華大学には今年、小野さんのほかに、2人の日本人女子留学生も入学する。1人は柿沼芽生さん(中央)で、もう1人は松田貴絵さん(左)。

柿沼さんの母親は仏光山で長い間翻訳のボランティアとして活躍、柿沼さんの中国語の勉強も応援してくれて、東京中華学校に12年間通わせてくれた。そのため、柿沼さんは中国語の聞く・話す・読む・書くの技能が備わっている。南華大学では、コミュニケーション学を専攻する。

東京から来た松田さんは母親が台湾人で、幼い時中国語を勉強したことがある。中国語の会話力をつけ、台湾での生活になじむため、夏休みに入ってから台湾の親戚の家に泊まっていた。今後は、バイオテクノロジーを専攻、将来は天然成分使用の美容・美髪商品を開発してみたいという。