ローマは2日のセリエA第2節で、インテルを相手に敵地で3−1と見事な勝利を収めた。だが、ズデネク・ゼーマン監督は喜んではいない。

「我々は良い試合をした。チームがインテルとぶつかろうとして、とてもうまくやれたところもあったことは確かだ。またこういうパフォーマンスができるという自信を与えてくれる結果だね。ただ、まだ我々には改善の余地がある」

「インテルサポーターの横断幕? 掲げてくれた人たちに感謝するよ。ただ、多くの人が同じように考えることを願っている。つまり、清廉潔白なサッカーを望むことを、ね」

試合について、ゼーマン監督はFWフランチェスコ・トッティに関して「話し合っていたこと、やるべきことを正確にやってくれた。素晴らしい選手であり、彼の能力を生かしていこう」とコメント。また、MFミラレム・ピアニッチの出番がなかったことについては、「調子が良くなかった」と説明している。

MFアレッサンドロ・フロレンツィについては、「クロトーネで非常にうまくやった選手だ。質も量もね。11ゴールを決めたんだよ。攻守両面でよく働く。彼もまた、改善の余地があるよ」と称えた。DFニコラス・ブルディッソとDFレアンドロ・カスタンにも「あと10年、ローマのセンターバックをやれる」と賛辞を送っている。

一方、ラツィオが開幕2連勝だとの声に、ゼーマン監督は「私はローマのことを考えなければいけない。次の試合はボローニャとの対戦で、ラツィオが相手じゃない」と返答。同日の試合でウディネーゼを下したものの、判定が議論を呼んだユヴェントスについては、「見事に勝った彼らを称える」と述べるにとどまった。

また、インテルのマッシモ・モラッティ会長については、「今日は会わなかった。私はドレッシングルームにいてね。出てきたときには、彼はもういなかった。だが、私に対する発言には感謝したい」と話している。

一方、トッティは次のようなコメントを残した。

「非常にハイレベルな試合ができた。ミラノで勝つのは簡単じゃない。自信につながる勝ち点3だ。開幕戦では批判もされたから、これは全員に対する最高の答えになったね。自分の調子も良いよ。今はこの役割がやりやすい。チームがよりうまくいけば、自分にとってもより良いのは当然だ」

「ハーフタイムに(パブロ・)オスバルドと決めていたんだ。オレか彼のどちらかがゴールを決めよう、ってね。そして、オスバルドが決めた。非常に重いゴールだったね」