巨人2─1ＤｅＮＡ

自分の打席で盗塁をした内村を叱責することで、間接的に采配批判をしたとして中村紀を懲罰降格させたキヨシ。
勝ち星欲しさにベテランの越権行為を見逃していると示しがつかなくなるため、その判断自体は間違っていない。
この一件を前提にすれば藤田のトレードも懲罰的なものであったと考えるのが自然である。
起用法に対する不満を直談判した藤田を、監督の起用法を批判した廉で放逐したというのが真相だろう。
交換相手は誰でも良かったので、たとえ高田ＧＭが「藤田を出してでも欲しかった選手」と苦しい説明をしようとも、キヨシは内村をすぐに使うことはしなかった。
打撃三部門でトップクラスの成績を残す選手やリーグ屈指の守備力を誇る選手でさえ、使いたくなければ一軍メンバーから外したりトレードしたりすることができるのが監督である。
しかしそれほどの権限を持っている以上、力のある選手を使わず結果も出せなかった時には『責任をとる』のが監督の責務でもある。
長打が期待できるポイントゲッターの前で走らせる采配や、最も能力の高い選手を使わずトレードに出してしまったことは明らかに間違いで、懲罰を受けた選手にすべて非があるともいえないのも事実。

阪神戦ではホームランを打った梶谷だが、この日の内容をみても出会い頭であった可能性が高く、拙守連発の守備面とともにもはや見込み違いであったと言わざるを得ないだろう。
今からでも遅くないから、星野監督にお願いして藤田を返してもらえばいい。
「本当は梶谷を差し上げるはずだったのが、ちょっと手がすべって藤田を出しちゃいました」
と、キヨシならやりかねないと思うようなことを言えば、親分肌の仙さんのことだから、「しゃーないなぁ、気をつけろよ！」と、案外あっさり返品してくれるかもしれない。

三浦まで高城で行くのなら、若手投手も山口もリードできない鶴岡は使い道がないと思うのだが、いつまでオブジェのように置いておくつもりなのだろうか。
どうせなら恥かきついでに、「そっちの鶴岡と間違えて獲っちゃったんだよ。栗ちゃん頼むよ〜」と栗山監督に泣きついてみたらどうか。
万が一それがうまくいったら、今度はＮＰＢに「うちは弱いんだから、いい勝ち方をしたら２勝分で計算してよ！他のチームとは勝ちの価値が違うんだからさー、なんちゃって。勝ちと価値のシャレなんだけど解った
？ねぇ解った？」と面倒くささ満点に迫ってみれば、相手も人間だからうっかり認めてしまうかもしれない。
キヨシの取り得は『悪気のなさ』なのだから、采配や起用では採算が取れないことがハッキリした以上、こんなキテレツな利用方法で元をとるしかないだろう。

締まりのない守備や同点狙いの三進バントやスクイズなど、つまらない試合を見せられた挙句、再び最下位独走モードに逆戻り。来季への展望もなく、もはやくだらない妄想しか浮かばなくなってきた。