2月28日放送、MBS「戦え!スポーツ内閣」では、キャンプ中の阪神タイガースの西勇輝にインタビュー。読売巨人軍の菅野智之や福岡ソフトバンクホークスの内川聖一を称賛した。

オリックス・バファローズからフリーエージェントで阪神に移籍した西。大きな決め手となったのは、矢野燿大新監督の熱意だ。熱い言葉に心を打たれたという西は、最後に監督と会った日、「帰宅してすぐ嫁に『阪神に行くわ』って言いました」と明かした。

「小さい頃からストライプを着ることがなかったので、タテジマはうれしかった」という西は、「かっこいいイメージがあった」という阪神のユニフォームが、自分に「100点満点」で似合うと喜んでいる。

ただ、新チームメートの能見篤史は先月、同じ番組に出演した際、西が「いばらの道に来た」と話した。楽しんで野球ができないほど、阪神では重圧が大きいからだ。

だが、西は「そこまで重くとらえてなくて、自分の野球をまずしないと、その道すら感じないんじゃないか」とコメント。「自分のプレーを1年間通す。まずそれを目標にやっていきたい」と意気込んだ。

それでも、やはり注目度の違いには驚いたようで、移籍してからインスタグラムを始めたという西は、ある日に「今から東京に行きます」と投稿。品川駅で降りるとは明かさず、チケットの写真も載せていないのに、到着時にファンがいたというエピソードを披露し、「SNS怖い」と述べた。

注目しているのは、ファンやメディアだけではない。新しいチームメートたちも、西を気にしている。西は「そのへんが結構プレッシャー」とコメント。先輩からもトレーニング方法を尋ねられるとし、「今は力んでいる部分がちょっとあります」と続けた。

ただ、コミュニケーションは重要だ。最も仲が良くなったのは、4年目の捕手・坂本誠志郎という。「どういう構え方がいいか」「ミットの色は」「配球はどう攻めるか」など、1軍正捕手の座を狙っていろいろと質問してくる25歳とは、「1日1回以上しゃべるようにしている」と明かした。

また、菅野とのハワイでの自主トレについて問われると、西は「トレーニング、私生活、つねに野球のことなので、本当に濃密な1カ月だった」と振り返り、「イチからやる動作をおろそかにしない」「すごいピッチャーでも、しっかり“イチ”をしている」と、菅野は「野球の教科書」と絶賛している。

一方で、パ・リーグで戦ってきた過去10年で最強だった打者を問われると、西は「4年ぐらい前の内川さん」と回答。「どこに投げても打たれる。ストライクゾーンは全部打つ。ボール(球)を投げなきゃいけない。怖かった。『どこに投げたらいいんだろう』ってなりました」と振り返った。