星野仙一氏(写真:Getty Images)

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4日、楽天球団副会長で中日ドラゴンズや阪神タイガース、東北楽天ゴールデンイーグルスで監督を務めた星野仙一氏が膵臓癌により死去した。すると6日放送、テレビ東京「SPORTSウォッチャー」では、野球解説者・中畑清氏が球界の先輩、星野氏についてコメントを寄せた。

現役時代に星野氏と対戦した際のことを訊かれた中畑氏は、「仙さんが晩年だったからね。それで私が出立ての頃で」と前置きすると、「たまたま星野さんからホームランを打った時に仙さんが一言『このクソ若造が』って面と向かって『お前のようなヤツに打たれるんだったら俺辞めたるわ』って本当にその年に辞めたんだよ」と負けん気が強い星野氏ならではの逸話を紹介した。

また、「どっちかというと敵を作るタイプの人に見られるじゃん。全然真逆なのよ」と続けた中畑氏は、「監督の一年目なんか、中日でオフに選手がクビになるじゃない。そしたらその選手と何人クビになっても全員と就活を共にするわけよ。最後の最後まで第2の人生を、お前達の道は俺が面倒見るからって」などと星野氏の情け深い一面も明かす。

その他にも、星野氏からかけられた印象深い言葉を訊かれた中畑氏は、DeNA監督就任時の助言を挙げ、「(監督は)ブレないことじゃないのか」と励まされたエピソードを披露。その最後には、泣くのを堪えながら「ありがとうございました」と一礼した。