SEGAのメガドライブの限界を超えるメガデモ「Overdrive」から4年を経て新作「Overdrive 2」をTitanが発表
1988年にセガ・エンタープライゼスが発売したゲーム機「メガドライブ」の性能を極限まで引き出したメガデモ「Overdrive」の登場から4年が経ち、デモグループTitanが2作目の「Overdrive 2」を発表しました。16ビット機のメガドライブで、ゴリゴリの3Dポリゴンを動かすなど前作に引き続き異次元の映像美となっています。
The Mega Drive Unleashed: Titan Demo Group | MegaBites
2013年に公開され世界中のデモ愛好家をあっと驚かせた「Overdrive」は、以下のムービーで確認できます。
Overdrive by Titan - YouTube
メガデモOverdriveは、16ビット機のメガドライブの性能の限界を引き出すことで幻想的なグラフィックとオーディオを融合させた作品で、2004年にオランダ人のlien^PDX氏とフランス人のIrokos氏によって設立された総勢25名からなるデモグループTitanの手によるもの。2013年ドイツで開催された最大のデモイベントの一つEvoke 2013で初披露されると、その圧倒的なクオリティの高さからデモファンの度肝を抜きました。
Evoke 2013でOverdriveが披露されたときの会場の盛り上がり具合は以下のムービーで確認できます。
"Overdrive" Sega Mega Drive Demo @ Evoke 2013 Live Footage - YouTube
そのTitanが、Overdrive発表から4年の時を経て、新作「Overdrive 2」を発表しました。もちろん使用しているのはゲーム機メガドライブです。Overdrive 2は以下のムービーで確認可能。なお、RGB・50fpsで作られたデモは、YouTube設定の「720p50」で視聴するようにという注釈が付けられています。
Titan - Overdrive 2 (RGB 50fps) - SEGA Mega Drive - Revision 2017 (1st Place) - YouTube
画面ではピンポンゲーム
ピンポンはアーケード機のようなディスプレイで行われていました。
画面は変わってメガドライブが登場。
狭い空間を飛行する宇宙船。
巨大な宇宙船の中から飛び出しました。
「TITAN」ロゴが登場。
宇宙船の操縦士はこんな感じ。
青色の星に到着しました。
宇宙船は地上に着陸。
建物にたどり着きました。
刀を片手に建物内を走ります。
そしてタイトルロゴ「Ovedrive 2」
ロゴはねじれまくり。
3Dポリゴンのメガドライブが登場。
取り付けられたゲームカートリッジにはTitanロゴ。
そして「SEGA」
3Dの球が集合して球を描きます。
ドミノ倒し
謎のロボット
隕石
刀を手にした操縦士は、アーケード機が集まるゲームセンターに到着。「SNK」のロゴなど、細部にまでこだわりが確認できます。
SNK機にはなぜか「Nintendo」のロゴ。刀を一振りして……
アーケード機を壊しまくり。
SEGAのアーケード機以外はぶっ壊すということなのでしょうか?
3Dのサイコロや……
リアルな描画に……
ゴリゴリのポリゴンのロケット。
メガドライブでポリゴン映像を再生するという離れ業となっています。
YouTubeのコメント欄には、「これまでに見た最高のデモの一つ」「神聖なるがらくた。すばらしい!」「ゲームを開発してくれ!」「Kickstarterなら20ドル払う」など、Titanの仕事を賞賛する声があふれています。
一体、どうやって16ビット機のメガドライブでこのような映像美を描くのかの技術的手法は、以下のページで解説されています。
Pushing Polygons on the Mega Drive
https://jix.one/pushing-polygons-on-the-mega-drive/