8回に同点にされ、則本は思わず顔をしかめた

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 パ・リーグ首位の楽天は19日の西武戦(メットライフ)で延長12回、4−5でサヨナラ負け。先発のエース・則本昂大投手(26)が8回に追いつかれ、ここまで無失点投球を続けてきたドラフト5位ルーキー・森原康平投手(24)=新日鉄住金広畑=が痛打を浴び、連勝は「4」でストップした。

 「則本の続投? リリーフを休ませたかったのは確かにある。少なくとも森原を使うつもりはなかった」

 梨田昌孝監督(63)はそう明かした。7回まで2失点ながら既に116球を投げていた則本を8回のマウンドに送ったが、これが誤算。1死一、二塁から浅村に打ち取った当たりの中前適時打を浴び、さらにメヒアの三ゴロを三塁のウィーラーがファンブルして同点とされた。

 4−4の9回からは松井裕、福山、新助っ人のハーマン(前米大リーグ・フィリーズ)、森原と勝ちパターンのリリーフを投入した。

 しかし、楽天の救援陣はそろって登板過多気味。19日現在、パ・リーグの登板数ランキングは、抑えの松井裕と森原が11試合でトップに並び、続いてハーマンが10試合で3位タイ、福山も8試合で5位タイと上位にズラリ。

 球団関係者は「だから使いたくなかった。特に森原は明らかに疲れが出てきている。絶対に休ませたかった」と痛恨の面持ちだ。

 楽天快進撃の一因は、この勝ちパターンの救援陣。松井裕、福山はここまで無失点。森原も試合前まで10試合で無失点と出色の働きを見せてきた。15日の日本ハム戦で1点を失ったハーマンにしても防御率0・96と優秀そのものの数字だ。

 則本は「8回は『どうだ?』と聞かれたので、『行けます』と。結局、中継ぎが全員投げてしまった。結果論になるが、7回で降りておいた方がよかったのかな…」と肩を落とした。

 投球回数を稼ぎ、リリーフ陣に休養を与えるのも、エースと呼ばれる投手の役割だが、この日は志願の続投が裏目に出た。楽天“春の珍事”終了のきっかけにならなければいいが。 (片岡将)