自他ともに認める卓球王国・中国。ブラジルで開催されているリオデジャネイロ・オリンピック(リオ五輪)でも男女ともにその強さをイヤというほど見せつけている。ハッキリ言って強すぎるのだが、彼ら以上に強いインパクトを日本人に残した人物がいた。それは、中国男子代表の劉国梁コーチだ。(写真は卓球・中国代表の許キン選手、写真提供:(C)Callie Poh/123RF)

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 自他ともに認める卓球王国・中国。ブラジルで開催されているリオデジャネイロ・オリンピック(リオ五輪)でも男女ともにその強さをイヤというほど見せつけている。ハッキリ言って強すぎるのだが、彼ら以上に強いインパクトを日本人に残した人物がいた。それは、中国男子代表の劉国梁コーチだ。

 男子シングルスの準決勝、中国の馬龍と日本の水谷隼が好勝負を繰り広げたが、その熱戦をより「おもしろく」したのが、劉コーチの存在だった。中国メディア・観察者網は12日、「日本ネット民の劉国梁に対するコメントを見て、笑い泣きした」とする記事を掲載した。
 
 記事は、試合を見ていた日本のネットユーザーが劉コーチについて「ジャッキー・チェンの映画に出てそう」、「もし秋葉原に来たら炊飯器と電気シェーバーをめっちゃ買い占める顔」、「中華料理の大将」、「チャーハン作るのうまそう」、「冷蔵庫の中の残り物だけでかなりレベルの高い料理作りそう」とイジり始めたと紹介。

 「妄想」はさらにエスカレートし、中には「人身売買のブローカーみたいな顔」という感想まで残す者まで出現したと伝えた。劉コーチが身に着けていた金属のネックレスがより「ワルい感じ」を増幅させているという声もあったようだ。

 記事は、劉コーチ自身も1996年アトランタ五輪での金メダルを始め、世界選手権で何度も優勝している超一流選手だったことに言及し、中にはその輝かしい経歴を知っていて、現在の「イジられ」っぷりに複雑な気分になる日本のユーザーもいたと伝えている。

 劉コーチが日本のネットユーザーから注目を集めたということは、その顔や小太りな体型、しぐさが、日本人にとって標準的な「中国のおじさん」像に限りなく近いことを意味するのかもしれない。普段はしがない小食堂のオヤジだが、その真の姿は伝説の卓球チャンピオンで、強豪選手を次々と育てる辣腕コーチ。劉コーチを起用したそんなストーリーの娯楽映画を作ったら、おもしろいかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(写真は卓球中国代表の許キン選手、写真提供:(C)Callie Poh/123RF)