高校の授業でもよく取り上げられる『舞姫』の著者である森鴎外。小説家であり、本職の軍医としては軍医総監という最高位まで登りつめて大日本帝国陸軍の中枢に立ち、退職後は文化人としての教養を評価されて帝室博物館(現在の東京国立博物館ほか)総長となり、その間文壇でもずっと圧倒的存在として君臨し続けた。一方、ものすごく子煩悩であり、愛情深い父親としての一面もあった。明治という新しい時代に生きた森鴎外は、どんな