「昔のアンプは、音が違うんだよね〜。真空管を使った物には何とも言えない雰囲気があって、ふくよかで、あったかくて、心地良いんだ」。音楽をこよなく愛していた友人が、かつてこう語ってくれたことがあった。特に50年代から70年代に製造されたアンプは、そのサウンドの深みから多くのギタリストやオルガニストに重宝されている。ところが今、こうした多くのファンを持つこのビンテージ音響機器が、存亡の危機にあるのだ。