スペイン南部、アンダルシア地方の古都コルドバ。後ウマイヤ朝の首都としてイスラム文化が花開いたこの地は、今もエキゾチックな魅力にあふれています。756年、イランのダマスカスを追われたウマイヤ家の最後の一人、アブド・アッラフマーン1世がコルドバで即位し、後ウマイヤ朝が開かれます。全盛期を迎えたアブド・アッラフマーン3世の時代には、コルドバは50万人もの人口を抱え、街には300ものモスクがひしめきあっていました。