9年ぶりに日本球界に復帰した松坂大輔©BASEBALLKING

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 セ、パ両リーグは25日、開幕戦にベンチ入りできる出場選手登録名簿が公示された。先発ローテ入りを目指した西村健太朗(巨人)は二軍で調整を続けていたが、セットアッパー・マシソンの不調によりリリーフで開幕一軍枠を勝ち取った。

 西村は今季先発として調整を続けながら、開幕前に再びリリーフに配置転換されるなど“便利屋的”な存在。振り返ればプロ入りしてから、先発、ロングリリーフとあらゆる場面で登板していた印象だ。

 一方で、立場を確立していた時期もある。プロ入り9年目の2012年に抑えを任され32セーブを挙げると、13年は前年を上回る42セーブをマーク。巨人では初となる2年連続30セーブ以上を記録している。

 また、日本球界に9年ぶりに復帰した松坂大輔(ソフトバンク)もメジャー最終年となった昨季、メッツで先発とリリーフの両方をこなす貴重な存在だった。

 昨季は、メジャー昇格後リリーフを務めていたが、そこで結果を残し、現地時間5月25日のダイヤモンドバックス戦で先発。その後再びリリーフに戻ったが、先発に故障者が出たことで先発に復帰。しかし、シーズン終盤にはリリーフを務めるなど、メジャーでは自身最多の34試合に登板した。

 その他にも、谷元圭介(日本ハム)、マエストリ(オリックス)、岡田俊哉(中日)、現役引退組した下柳剛氏や元中日のネルソンなどが“便利屋”といえるだろう。こういう存在の投手がチームにいることで、指揮官たちも助けられているのではないだろうか。