「笑ってはいけない〜」シリーズは脱獄がテーマに(公式HPより)

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 12月22日発売の「FLASH」(光文社)で、「14大テレビバトルを見よ!」と題して、年末年始、各局の力を入れた番組構成を紹介。その中で、フジテレビの混乱の様子を伝えている。

 記事によると、フジは年末にナインティナインと『めちゃ×2イケてるッ!』製作チームが『30時間テレビ』をやる予定だった。しかし、そのことを知った松本人志(51)が、「『ガキ使』(日本テレビ系)の裏で、(吉本興業の後輩の)岡村にそんなことやらせるのか!」

 と激怒。話は白紙に戻ったという。

 最終的に、フジの年末の番組は『ワンピース2014 特別版』に決定。内容は2008年に劇場公開された「ワンピース エピソード オブ チョッパー プラス 冬に咲く、奇跡の桜」で、2011年に放送したものに追加映像を加えたもの。フジは大晦日に焼き直し作品の放送を決定したのだ。

「どこまで低視聴率になるか」に注目

 大晦日の番組といえば、いわずと知れた『紅白歌合戦』(NHK)。2013年は第1部が36.9%、第2部が44.5%と高い数字を記録している。それを追いかける形で『笑ってはいけないシリーズ』(日本テレビ系)がある。年々視聴率が上がっており、2013年は19.8%を記録。もはや、年末の新しい定番番組ともいえる勢いだ。

 他局も奮闘しているが、この2大勢力に視聴者をとられている。そして、注目すべきはフジテレビだ。

 2012年は『世界の鉄人ドリームマッチ!アイアンシェフ生対決スペシャル』を放送したが、視聴率は5%前後。2013年に至っては、『祝!2020東京決定スペシャル 東京五輪夢と奇跡の物語』を放送したが、その数字はなんと2%だった。

 そして今年は映画版『ワンピース』の焼き直しである。なぜこのような編成になったのだろうか? 

「2013年、民放最下位の記録的視聴率をとってしまった末の安全策ですね。『30時間テレビ』という切り札を失った今、ある程度、視聴率が見込める『ワンピース』の焼き直ししかなかったというのが正直なところです」(フジテレビ関係者)

 なんとしてでも2013年の2%という歴史に残る惨敗を避けたいようだが、ネットではすでに、

「大晦日に視聴率捨てにきてんな」
「ワンピース再放送の時点で試合放棄」
「どこまでの爆死か気になる」
「前年より低かったら、すごい」

 と逆に興味を持たれている。番組自体にはまったく興味はないが、結果だけは気になるという人が多いようだ。

(取材・文/タナカアツシ)