ジャガイモは●●と一緒に入れると長期保存できる!

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ジャガイモをまとめ買いしたはいいけれど、放っておいたら芽が出てしまったということはありませんか?今回はジャガイモの発芽を抑制する豆知識と、役立つ保存方法を紹介します。

■リンゴがジャガイモの発芽抑制!

置いておいたジャガイモから芽が出ないようにする一つの方法は、リンゴを一緒に入れておくことです。ジャガイモは、収穫されると休眠期間に入ります。低温で光の当たらない、湿度の高いところに置いておくと、休眠した状態が続きます。

ところが家の中に放置しておくと休眠期間が過ぎてしまうことがあります。ジャガイモの芽やその周辺にはソラニンという有毒成分が生成されているため、食べられなくなってしまいます。そこでリンゴと一緒に新聞紙に包んでおいたり、箱に入れておくとジャガイモの発芽を遅らせることができます。

■エチレンガスとジャガイモの秘密

これは、リンゴが放出するエチレンガスの効果です。エチレンは、植物の成長や熟成に欠かせない植物ホルモンです。リンゴは収穫された後もエチレンガスを放出し、熟成が進んでいきます。しかし、放出されたエチレンガスは、近くに置いてある他の野菜や果物に影響を与えるのです。

ジャガイモの場合は、エチレンガスが成長を抑制するように働き、ジャガイモを休眠状態に留めておこうとします。このため、芽が出づらくなるのです。

■エチレンガスの影響

ジャガイモの保存に有効なエチレンガスですが、他の野菜や果物には悪影響を及ぼすことがあります。エチレンガスは老化ホルモンとも言えるため、リンゴを冷蔵庫に入れておくと、アスパラガスは固くなり、バナナはどんどん熟成してしまいます。

野菜もしなびていくスピードが速くなるものがあります。にんじんやにんにく、たまねぎは比較的エチレンガスの影響を受けにくく、野菜によっても影響度合いはさまざまなのです。

一方、まだ熟していないキウイや柿と一緒にリンゴを置いておくと、追熟を促すことができます。渋柿は、一週間ほどで甘い柿にしてくれるほどの効果があります。

リンゴはエチレンガスを最も多く放出する果物と言って良いものです。このように役立つ事実を知っていれば、リンゴをうまく使って、ジャガイモの発芽を抑制したり、果物の追熟に使うことができるのです。