ヤマハVOCALOID4発表、3年ぶりの新バージョン。歌声ライブラリのブレンドや「唸り声」追加

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ヤマハが「初音ミク」などで知られる歌声合成ソフトVOCALOIDの新バージョン VOCALOID4 を発表しました。VOCALOID4は、2011年リリースのVOCALOID3以来3年ぶりのバージョンアップ。

専用の編集ソフト VOCALOID4 では合成品質の向上に加えて、新たに「声を激しく振るわせ唸るような効果が得られる」グロウル機能、「2種類の歌声ライブラリをブレンドし、歌声ライブラリ間で自由に音色をコントロールすることが出来る」クロスシンセシス機能を搭載しました。

ヤマハは現在、VOCALOID用歌声ライブラリ「初音ミク」「鏡音リン/レン」などを展開するクリプトン・フューチャー・メディアの佐々木 渉 氏、「巡音ルカ」の声を提供した浅川悠 氏ほかを迎えて発表会を実施中です。

(更新中)

発表されたVOCALOID4 製品は:

歌声編集ソフトウェア『VOCALOID4 Editor』、Cubase 7シリーズ用歌声編集ソフトウェア『VOCALOID4 Editor for Cubase』、そしてVOCALOID4対応 歌声ライブラリ『VOCALOID4 Library VY1V4』。

歌声合成エンジンVOCALOID4本体(Editor, for Cubase)は、V4対応バージョンのほか従来のVOCALOID3用歌声ライブラリにも対応します。

VOCALOID4 Editor の新機能「ピッチレンダリング」。ピッチやビブラートのかかり具合をグラフとして視覚化。聴いて確認に加えて目で効率的に編集できます。

同じく新機能の「クロスシンセシス」は、2つの歌声ライブラリを合成する機能。時系列にそってゆるやかにブレンド具合を変化させられるため、ソフトな歌声から曲の展開にあわせて激しくといった表現が可能になります。

なおこのクロスシンセシスは、同一シンガーかつ同一言語の歌声ライブラリのみブレンド可能。同じ歌手でソフトとハードが用意されている場合などをなめらかにつなぐ機能です。いつのまにか男声から女声へ、あのキャラクターからこのキャラクターへ、と変わるような混ぜるな危険機能ではありません。

発表会にはサプライズゲストとして、巡音ルカの中の人、姐さんこと浅川悠 氏も登場。V4に対応し日本語の「SOFT」「HARD」ライブラリ、英語のSTRAIGHT / HARD ライブラリを含む「巡音ルカ V4X」も発表されました。