弱点克服のiPad miniに注目!?アップルの新しいタブレット「iPad Air」と「iPad mini Retinaモデル」はどっちを選べばよいのか

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2013年10月22日(現地時間)、Apple(アップル)は人気のタブレットiPadシリーズの新製品 9.7インチ「iPad Air」と7.9インチ「iPad mini Retinaディスプレイ」を発表しました。

両機種ともA7 64bitプロセッサ搭載で高速化が図られているほか、iPad Airでは液晶画面はそのままに本体サイズの小型化、薄型化、軽量化を実現しています。一方、iPad miniは、Retinaディスプレイを採用し、従来モデルの約163ppiから約326ppに高解像度化され、前機種で指摘された解像度に対する不満を解消しています。

国内では、11月下旬からKDDI(au)およびソフトバンクモバイルが取り扱いを開始する予定です。

さて、今回のiPad AirとiPad miniですが、ともにハードウエアとデザインが同等レベルになり、どちらを購入すればいいのかという悩みが出てきます。また両機ともにWi-FiモデルとLTEに対応したセルラーモデルもあり、悩みはつきません。


iPad AirとiPad miniどっちがいいの? 用途と大きさで選ぶ

S氏:iPad Airは家庭や仕事場など屋内での部屋から部屋の移動において機動性と利便性を発揮してきました。今回の500gを切る469gの軽量さと7.5mmの薄さはライトなビジネス利用から家庭内での利用まで扱いやすさが更に向上しているだけでなく、軽くなった分、年少児童の教育分野においても取り扱いがしやすくなりそうです。

一方、カーナビ利用や徒歩移動などでの利用シーンでは車載ホルダやカバンのサイドポケットにも手軽の収められるiPad miniのサイズは重宝します。解像度がアップしたことで屋外での視認性も向上にもつながり弱点が少なくなっています。

ズバリ、屋内利用ならiPad Air、外出利用ならiPad mini、はっきり使う場所やシーンで割り切る勇気を持つことが大切ですね。


M氏:持ち運び重視ならiPad mini一択でしょう。実際に利用するまでの脳内イメージではiPad Airの薄さや軽さの数字だけを見るとどこにでも持ち歩きできそうですが、いざ持ち歩いて気軽にどこでも使おうとする場合は、やはり圧倒的にiPad miniの7.9インチサイズのほうがピッタリくるでしょう。電車移動で使いたい場合も、iPad Airの大画面ではのぞき見が気になります。周囲の人にとってものぞく気がなくても見えてしまうので、むしろ電車内では極力使わない配慮が必要とも言えます。

逆に、家族と一緒に使ったり、仕事のサブPC的な意味合いで使ったりするなど、外出時に持ち歩くことが少ない場合にこそ、iPad Airは魅力的な製品と言えるでしょう。


■Wi-Fi vs セルラー 選ぶポイント

S氏:ランニングコストだけからみれば、Wi-Fiモデルを選ぶべきです。しかしながら、自宅でもiPadなどのタブレットを利用している人のなかには、近所にiPadをもって出かけるというライトな使い方や生活の中で使うスタイルを実践している人も少なくありません。モバイルWi-Fiルーターですら余分なものと思い、持ち歩きたくないと考える人は意外といらっしゃることもわすれては行けないでしょう。そうした人にとって、セルラーモデルのコストは高くても無駄なものではないのです。

つまり、コストを下げたいと少しでも思う人はWi-Fiモデルを。コストより面倒な手間を惜しむ人はセルラーをチョイスするほうが高い満足度を得られるでしょう。


M氏:これは、完全にコストパフォーマンスですね。エリア的な部分も気にはなりますが、やはり毎月の利用料金を考えるとWi-Fiモデル一択です。ただし、旅行や出張時などに出かけることが多かったり、本体代の支払いを分割にするなどで抑えたかったりする場合はセルラー版を通信事業者と契約した方が良いでしょう。



■結果 iPad Air派? iPad mini派? 

S氏:汎用性を考えれば解像度の弱点を克服したiPad miniを選択する方が順当です。今後7.9インチのiPad miniは主流となっていくと思われますが、iPad Airは前機種から大幅にデザイン・サイズ・性能が改善され、9.7インチタブレットとして美しく進化しており、今回のiPad Airは、手にする価値があり、手にした満足度が高いと製品だと思われます。これまでiPadの購入を控えていた人にとって、手に入れる絶好のチャンスといえるかもしれません。


M氏:iPad miniですね。これまでのiPad miniの画面表示がイマイチだった欠点をRetinaディスプレイを搭載したことで、しっかりと改善されていますし、プロセッサなど基本スペックがiPad Airと同じであることを考えれば、いつでもどこでも手軽に使えるiPad miniを選択するべきです。ただ、価格面をもっと抑えて欲しかったということで、個人的には購入を見送りますが。


iPad Air
プロセッサ:アップル A7
ディスプレイ:約9.7インチQXGA(2048×1536ドット)Retina Display解像度:約264ppi
サイズ:240×169.5×7.5mm 469 g
・Space Gray(スペースグレイ)、Silver(シルバー)
・Wi-Fi+Celluerモデル、Wi-Fiモデル
・16GB、32GB、64GB、128GB

価格:16GB 51,800円、32GB 61,800円、64GB 71,800円、128GB 81,800円

iPad mini with Retina Display
ディスプレイ:7.9インチQXGA(2048×1536ドット)Retina Display
解像度:約326ppi(従来のiPad miniは約163ppi)
サイズ:200×134.7×7.5mm 331 g

・Space Gray(スペースグレイ)、Silver(シルバー)
・Wi-Fi+Celluerモデル、Wi-Fiモデル
・16GB、32GB、64GB、128GB

価格(Wi-Fiモデル):16GB 41,800円、32GB 51,800円、64GB 61,800円、128GB 71,800円。


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