セルジオ越後氏がイラク戦に危機感「負ける可能性だってある」

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 10日、東京都内で月刊誌『サムライサッカーキング』(9月12日発売)創刊記念トークライブ「日本代表サムライナイト」が行われ、ゲストとして出演し たサッカー解説者のセルジオ越後氏が、11日に行われるブラジル・ワールドカップ アジア最終予選のイラク戦に臨む日本代表について言及した。

 セルジオ越後氏は、日本を熟知するイラクのジーコ監督が日本の弱みをついてくると予想。「ボールの出処である遠藤(保仁)や香川(真司)を削りに来るだ ろうし、オーストラリアのようにフィジカル勝負にくるかもしれない。イラクはもう負けられないので勝負に来るし、日本が負ける可能性だって十分あるよ。6 月の3連戦は忘れて、最終予選は明日からリスタートだと考えないと。6月のオマーン、ヨルダン戦のような試合を考えていたら危険だよ」と話した。

 また、アルベルト・ザッケローニ監督体制は選手同士の競争がなく、マンネリ化してきているとも指摘し、「調子が悪ければ、遠藤(保仁)や長谷部(誠) だって外したっていいんだよ。センターバックだって(吉田)麻也と五輪でコンビを組んでいた鈴木(大輔)をなんで使わない? 前田(遼一)だって佐藤(寿人)が入ってくれば、もっと刺激を受けるはずだよ」とコメント。

 さらには、左サイドに固定されているマンチェスター・Uの日本代表MF香川真司の起用法にも触れ、「マンチェスター・ユナイテッドで(ウェイン)ルー ニーをベンチに追いやるほど輝いている香川を、どうしてトップ下で試さないの。彼が海外で認められているのはトップ下でのプレーだよ。本田は身体も強いし 守備もできるから、調子の悪い長谷部の所に本田を置いて、トップ下に香川を試してもいいじゃない。そうやって選手間で競争させないとチームは成長していかないよ」と話した。