中国鉄道省は1日、北京―上海間を結ぶ京滬高速鉄道(北京・上海高速鉄道)が6月30日に開業して以来、1カ月の乗車率は1日平均107%だったと発表した。一方、現在では、2等席を中心に乗車券の「売れ残り」が確認されており、当局との発表に“ずれ”が生じている。四川新聞網などが報じた。

 同省によると、北京・上海高速鉄道は、6月30日の開業以来、1カ月間に合計5542便を運行し、のべ約525万9000人が乗車したと説明。1日のべ平均17万人が利用し、乗車率も平均107%だったと伝えた。また、既存の在来線(京滬線)では、利用者数が、前年同期比約9万4000人増、58.8%増を達成し、現在は、安全点検などの実施で、安全保障の強化をアピールするなど、「高速鉄道効果」を強調した。

 一方、京華時報の記者らが、駅構内の窓口で乗車券の予約状況を確認したところ、2等席を中心に空席があったことが判明。いずれの列車も「満席」を示すインターネットの予約サイトや、「乗車率107%」とする当局の発表と“ずれ”が生じているという。(編集担当:青田三知)