2日付新京報はロシアのメドベージェフ大統領が国後島への視察を行ったことに対し、「日本は民主党が政権を担当して以来、絶え間ない外交トラブルに見舞われている」と報じた。

 記事では、普天間基地移設問題を首尾よく解決できなかった鳩山元首相が日米関係をこじらせたとし、続けて尖閣諸島海域で発生した漁船衝突事故によって日中関係が緊張したと主張。日中関係を修復させようとしている菅内閣にロシアとの領土紛争という悪い知らせが届いたと報じた。

 中国社会科学院のロシア専門家である姜毅氏は、メドベージェフ大統領の視察の意図として、「北方四島はロシアに主権があることを宣言するため」と推測したほか、北京大学の日本問題専門家である王新生氏は、「メドベージェフ大統領が国後島の視察を行ったのは、ソ連解体後、国際社会での影響力に欠けるロシアが極東地域でその影響力を強める狙いがある」と推測した。

 また姜毅氏は、メドベージェフ大統領の国後島視察が「連鎖反応」を引き起こすかとの質問に対し、それを否定。「北方領土はロシアが実質的に支配しており、日本が手出しすることは難しい。日本の抗議以外に、悪い結果につながることはないだろう」と述べた。

 姜毅氏は一方で、「日本には打つ手がないのだ」と主張した。(編集担当:畠山栄)



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